大麻所持で逮捕！元ＡＶ女優・ 青木里奈が語った「安倍昭恵さんも大麻は必要だって言ってたし…」

「私は死ぬか生きるかのところでずっと生きてきたんです。それで人間にとって本当に大麻が必要だって感じて、そのメッセージを表に出て伝えなきゃって思ったんです。刑務所に入ってもメッセージは届けていきたいなと思っています」

そうアツく語るのはデジタルクリエイター・青木里奈（44）。彼女は昨年の５月に大麻約12ｇを自宅に所持していたことから、大麻取締法違反（所持）などの疑いで逮捕、現在は回復支援施設での治療等のため保釈中の身だ。彼女は20年ほど前にセクシー女優『天宮かのん』として活動しており、当時、『L’Arc〜en〜Ciel』のhyde（54）の妻で元お天気キャスターの大石恵（50）の異母妹だったことが報道され、話題になったこともあった。

彼女は逮捕される以前から、そして保釈されてからもずっと、インスタライブで医療用大麻も含めて、大麻の合法化を訴えている。一連の行動は、安倍昭恵氏による「大麻合法化」の発言に後押しされ、さらなる行動の積極化に拍車がかかった傾向もある。今回の逮捕もそもそもはその一連の活動がきっかけだった。5月中旬には再び収監されることになっているため、その直前にもう一度、自らの主張を伝えたいという。

「今は世界的に大麻解禁が進んでいて、先進国の多くで、大麻がOKになってきています。実際に大麻には、痛みやネガティブな感情を消すことで、穏やかで楽しい気持ちにさせる効果がある。それを国が取り上げてしまうことは、人権侵害の域に入る可能性があると思うんです。安倍昭恵さんも言ってましたが、大麻の医薬としての利用や、農業・食料・産業資源としての栽培・利用まで認めないのはおかしいと思うんです。大麻を解禁したほうがいい、大麻が必要だという安倍さんの意見は本当によくわかるんです」

安倍昭恵氏の「大麻解禁論」というのは、’15年に安倍昭恵氏が週刊誌のインタビューで、日本古来より産業用作物として利用されてきた大麻文化の復活と医療への活用を訴えたこと。当時の昭恵氏は、首相夫人という立場でもあり、日本の法制度に一石を投じる提言として、かなりの話題を呼んだ。青木もその意見に賛同したのはもちろん、立場のある人からの意見に勇気づけられることにより、「大麻合法化」を主張しなければならないというさらなる使命に駆られる要因にもなったという。

「日本人は歴史の中で大麻と共に生きてきたのに、現在はその文化が奪われてしまっているんです。私は主張の部分では、安倍さんとつながっていると思っていますし、私が表に出ることで、これまで口を塞がれていた大麻推進派の人たちも、これをきっかけに活発に活動できるようになればいいかなと思っています。安倍さんも私の存在を知ったらサポートしてくれるんじゃないでしょうか」

青木がこれほどまでに大麻解禁にのめり込むようになったのは「生き地獄のようだった」と彼女が話すそれまでの人生が関係している。彼女は中学校の柔道部時代、背負い投げの練習中の事故の後遺症で、脳脊髄液減少症、線維筋痛症、高次脳機能障害を抱えることになった。慢性的な全身の痛みは全国どこの病院に行っても治すことはできず、30年間、苦痛とともに生きて来たという。心身の苦しみから逃れるために覚醒剤に手を染めたこともあったし、病院の精神科に措置入院させられたこともあった。

「私は法律よりも自分の命を優先することを選んだんです。今まさに死のうかどうか悩んでいる、苦しんでいる人たちにとって医療用大麻という選択があったら、どれだけの命が救えたんだろうなと、自分の人生を通して思うんですよ。過去の私のように今にも死にそうな人を生き返らせたい、蘇らせたい。誰もが平等にこの恩恵を受けるべきだって思うし、それを誰かに伝えることがここまで何とか生きてこられた私の使命だと思っています」

今後もし刑務所に入ったとしても、所内から発信は続けていきたいという青木。収監される前にしておきたいことの一つは、いまだ会ったことのない異母姉である大石恵に会うことなのだという。

「大石さんは本妻の子供なんですよ。うちの母は不倫で、だから私は生まれたときから日陰の子だったんです。私はラルクのファンだったから、お姉ちゃんはhydeさんと結婚していいなあ、幸せになってほしいなあ、っていつも思っていました。有名人だから迷惑をかけることになるけど、でも、どうしてもhydeさんとお姉ちゃんと父のお墓参りに行きたいって思うんです。まあ奇跡でも起こらない限り無理でしょうけど（笑）」

彼女の言葉に、安倍昭恵氏は何を思うのだろうか……。