「冠番組が終了」してCD売上は後輩の1割程度…生き残るために「A.B.C-Z」メンバーが頼った先
‘12年2月にジャニーズ事務所初となるDVDデビューを果たしたA.B.C-Z(エービーシーズィー)。近年、 “ジャニーズものまね”を武器にバラエティで活躍中の河合郁人が所属する5人組グループだ。デビュー11年目という中堅どころの彼らだが、この春には冠番組が終了したほか、CDの売り上げの低さが露見するなど、正念場を迎えているようだ。
A.B.C-Zは、ジャニーズJr.内ユニットとして活動後、‘12年にDVDシングル「Za ABC~5stars~」でデビュー。‘15年9月には初CDシングル「Moonlight walker」をリリースし、以降も定期的にCDを出している。しかしA.B.C-Zの売り上げは、今をときめく若手グループとは比にならないほど、「圧倒的に売れていない」(スポーツ紙記者)という。つい先日も、そんなA.B.C-Zの寂しい現状が話題に上がる一幕があった。
きっかけは、4月8日深夜放送のラジオ番組『アッパレやってまーす!~土曜日です~』(MBSラジオ)。河合はこの日からレギュラーに仲間入りし、同じくパーソナリティを務めるお笑いコンビ・スピードワゴンの小沢一敬とプライベートでも親交があると明かした。
その縁で、小沢はA.B.C-Zのシングル「夏と君のうた」(‘21年9月発売)の作詞を担当。作曲は奥田民生が手掛け、注目度は抜群だったのだが……。発売初日のオリコンデイリーランキングでは約1.8万枚、週間ランキング発表時の売り上げは約2.7万枚と散々な結果に。
ラジオで同曲について話が及ぶと、河合は「ジャニーズの中としては売れてないです」と正直に告白。すると、小沢は「君が言うなら言うけどさ」と切り出し、印税をあてにしていたものの、「全然入ってこなかった」と愚痴をこぼした。
小沢はSnow Man、SixTONES、King&Princeが叩き出す数字を目にしていたそうで、「大体これくらい売れるんだって計算してたら、売り上げがまず12分の1。想定の。A.B.C-Zもめちゃくちゃ売れると思ってたから!」と本音を吐露したのだった。
「A.B.C-Zは、冠番組『ABChanZOO』(テレビ東京)が今年4月1日をもって終了。9年9ヶ月の歴史に幕を下ろしました。さらに、動画配信サービス・Paraviでは‘20年11月開始の『A.B.C-Zの1000本ノック』という番組に続いて、『えびたび』が配信されていましたが、こちらも最終回となったようです。Paraviの公式ツイッターは4月2日に『A.B.C-Zの皆さん今までありがとうございました』とツイートしていました。ちなみに、昨年10月発売のシングル『#IMA』の初日売り上げは、2.8万台。’21年デビューのなにわ男子の最新曲『Special Kiss』(今年3月発売)は初日だけで約35.8万枚を記録していましたから、A.B.C-Zとの差は歴然です」(スポーツ紙記者)
CDセールスは後輩に追い抜かされ、テレビ・配信番組も次々と終わっているA.B.C-Z。とはいえ、冠番組『あっぱれ!A.B.C-Z』や、準レギュラー出演する『若っ人ランド』(ともにテレビ熊本)は現在も続いており、メンバーは個々でも地方に複数のレギュラーを持っている。
「河合は名古屋テレビ放送の『ドデスカ!』に出ていますし、千葉県出身の橋本良亮は『ちば朝ライブ・モーニングこんぱす』の金曜メインパーソナリティや、『市町村てくてく散歩』(ともに千葉テレビ放送)に登場しています。また、河合・橋本・塚田僚一は週替りで『サタデーファンキーズ』(岩手めんこいテレビ)のMCを任されているんです。ほかのデビュー組よりも地方に進出している点が、A.B.C-Zの強みと言えるでしょう。異端の存在だからこそ、ジャニーズ内でも生き残っていけるのでは」(同)
相次ぐ退所騒動にものともせず、地域密着型アイドルとして丁寧な活動を続ける「A.B.C-Z」のメンバーたち。そんな彼らの活動に世間の注目が集まる日もそう遠くないのかもしれない。


PHOTO:西原 秀