ミスiDグランプリ「水野しず」の『親切人間論』が発売…初の論考集に込めた「こだわり」 | FRIDAYデジタル

ミスiDグランプリ「水野しず」の『親切人間論』が発売…初の論考集に込めた「こだわり」

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言葉選びのセンスが光る水野氏。その発想力は「言葉には重力がある」という考えがもとにあるという
言葉選びのセンスが光る水野氏。その発想力は「言葉には重力がある」という考えがもとにあるという

「なぜダイエットをするのか」
「SNSのメッセージに届いた理不尽なクレーム」
「Twitterでしばしば拡散されるお役立ち情報」

そんな日常で起きる些細な出来事に隠れている「根本的な問題」について真剣に考えているがくすっと笑える『親切人間論』という不思議な哲学書が発売された。

その著者は水野しず。“ルックスやジャンルに捉われず、新しい時代をサバイブしていく多様な女の子のロールモデルを発掘するオーディション”である『ミスiD』で’15年にグランプリを獲得しており、現在はイラストレーターや雑誌『imaginary』の編集長など幅広く活動している芸術家だ。

今回、『親切人間論』を発売することになった経緯は水野氏がnoteにて連載している『水野しずのおしゃべりダイダロス』という記事がきっかけなのだという。

「もともとnoteで『水野しずのおしゃべりダイダロス』という連載をしていて、これを編集してまとめたら面白そうだなと思って、ミスiDの関係もあったので、講談社の方に相談したら(担当編集の)上田さんを紹介していただいて、という感じです」

noteの人気連載である『水野しずのおしゃべりダイダロス』の一部を再構成し、いくつか新しい書下ろしを加えて原稿が完成。人気ブックデザイナーの祖父江慎氏と協力してデザインにもこだわり、三島由紀夫の『不道徳教育講座』(中央公論社)を参考にしながら、読みやすくて説得力のあるデザインに仕上げたのだという。

「一番最初に打ち合わせをしたときに三島由紀夫の『不道徳教育講座』という本のハードカバーのようなデザインみたいにしたいねと言って話してたんです。二段組でノドの部分を広めにあけてあって、すごく見やすくて、余白もぴっちり綺麗になっていて、すごい格好いい。全員いいじゃんこういう感じにしようとなったんですが、その時代のハードカバーの本はすごい気合いが入っていて…。そのレベルの本を目指したらレベルが高過ぎて大変でした(笑)。祖父江さんは原稿を読み込んでフォントにもこだわってくださったので感謝しています」

ほかにも、多くのこだわりが詰まった『親切人間論』。取材の間にも、自分の発する言葉が相手に正しく伝わるのかを確認するために必死に考えながら発言しており、言葉を大切にしている様子が伝わった。

そんな彼女独特の世界観が盛り込まれた『親切人間論』で一度「水野ワールド」を体験してみてはいかがだろうか。

水野しずさんが書きあげた『親切人間論』の購入はコチラから!

記者の質問に丁寧に答えてくれた水野氏
記者の質問に丁寧に答えてくれた水野氏
次回作はもう書きだしているという水野氏
次回作はもう書きだしているという水野氏
  • PHOTO結束武郎

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