<h3>オープンソース化で「おすすめ表示機能のアルゴリズム」丸わかりに…買収から半年、Twitterはこのまま使い続けても大丈夫なのか？</h3>
イーロン・マスク氏の買収後から話題に事欠かないTwitterだが、今度は運営であるTwitter社から直々にツイートがおすすめに表示される方法、つまりバズってフォロワーを増やす方法が公開された。
このフォロワーを増やす方法は、「透明性を高める」ことを理由にTwitter社が3月31日に公開したソースコードからわかったものだ。ソースコードにはツイートがおすすめとして表示されやすくなるスコア付けのアルゴリズムが含まれており、投稿内容よりもほかのユーザーのリアクションによってスコアが大きく変化することが判明した。
一体どのようなツイートが伸びるのだろうか？　詳しく解説する。
<figure id="attachment_306984" aria-describedby="caption-attachment-306984" style="width: 1238px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1e4d1e9e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/04/aflo_209299408.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-306984" class="wp-caption-text">買収から半年、Twitterはこのまま使い続けても大丈夫なのか？（PHOTO：アフロ）</figcaption></figure>
<h3> リプライに返信するとスコアが75倍に！？</h3>
ツイートを見たほかのユーザーの行動によるスコアの変化は次のとおりだ。
<ul>
<li>「いいね」される：+0.5</li>
<li>「リツイート」される：+1</li>
<li>画像、または動画の投稿：+2</li>
<li>ツイートをタップで開いたあとに「リプライ」、または「いいね」される：+11</li>
<li>ツイートをタップで開いたあと、2分以上滞在している：+11</li>
<li>プロフィールを確認後、ツイート「リプライ」、または「いいね」される：+12</li>
<li>「リプライ」される：+27</li>
<li>その「リプライ」に投稿者が返信する：+75</li>
<li>「このツイートに興味がない」と報告される：-74</li>
<li>「ブロック」、または「ミュート」される：-74</li>
<li>「ツイートを報告」で報告される：-369</li>
<li>ツイートから6時間後経過はスコアが半減</li>
</ul>
文章で説明すると、画像や動画などを投稿してほかのユーザーが2分以上滞在したり、そこから「いいね」や「リプライ」が貰えたりするとさらにスコアが増え、しかも貰った「リプライ」にこちらから返信（リプライ）するとなんと+75にもなる。
一方で、「このツイートに興味がない」や「ブロック」、「ミュート」されるとスコアは-74、さらには「ツイートを報告」で問題のあるツイートだと報告されるとスコアは-369と大きく下げられるようになっている。
スコア付けのアルゴリズムを見るに、Twitterはほかのユーザーと多くの交流を持とうとするユーザーを高く評価するようだ。
<figure id="attachment_306985" aria-describedby="caption-attachment-306985" style="width: 4912px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c52ff7b6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/04/aflo_203598125.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-306985" class="wp-caption-text">スコア付けのアルゴリズムを見るに、Twitterはほかのユーザーと多くの交流を持とうとするユーザーを高く評価するようだ（PHOTO：アフロ）</figcaption></figure>
<div data-friday-nextpage-lead="返信しまくれば伸びるわけではない"></div>
<div class="expapp-yahoo-paragraph-break"></div>
<h3>返信しまくれば伸びるわけではない</h3>
では、ツイートに「リプライ」を貰ったらとにかく返信すれば伸びるのかというと、あながちそうとも言えない。というのもおすすめに表示されるツイートはフォロー内から750個、フォロー外から750個選ばれ、そこからスコアによって選別されるようになっている。
つまり、最初の選別の時点で「このツイートはおすすめ表示する価値がある」とTwitterに認識されないと、スコアを伸ばしても意味がないのだ。
アルゴリズムによると、おすすめとして表示されるツイートは、表示される人と似たような趣味嗜好を持っているとTwitterが判別したアカウントが選ばれる。
漫画好きには漫画家や同じような漫画好きのアカウントを、ビジネス系には営業マンや自己啓発系のアカウントを、料理好きにはレシピ系のアカウントを、といった感じだ。
そのため、ツイートのスコアを稼ぐだけではフォロワー内でしかツイートが回らない。ほかのユーザーのおすすめに表示されるためには、まずは自分のアカウントがどんなジャンルのアカウントなのかTwitterが理解できるように育てる必要があるわけだ。
「返信しまくれば伸びるんでしょ？」と単純に行動すると、時間をムダにすることになるので注意して欲しい。
<h3>Twitterはどこへ行くのか？</h3>
ただ、個人的には「そこまでしてTwitterを頑張る必要があるのか？」と思わなくもない。
ビジネスとしてやっているなら別だろうが、一般ユーザーからすれば好きなようにツイートをした方がTwitterを楽しめるだろう。また、Twitter社（いまはもうX社らしい）が、いつまでサービスを提供し続けられるのかという不安もある。
イーロン・マスク氏の最新の発表によると、Twitterの収益性はトントンくらいまで持ってこれたそうだが、海外ではTwitterからの脱出を叫ぶ声が根強い。とくに先日はTwitter創業者のジャック・ドーシー氏が分散型SNSの『Bluesky（ブルースカイ）』を発表したことが話題となり、初期にTwitterを始めたようなアーリーアダプターたちが早速参入して新しいSNSを楽しんでいる。
仮に本格的に移行が始まってしまえば、Twitterで稼いだフォロワー数はどんどん価値がなくなっていくだろう。あまり数字に夢中にならず、楽しくどうでもいいことをツイートして欲しいと思うばかりだ。

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりインターネットを中心とした炎上事件やデマの検証を専門にフリーランスのライターとして活動中。

篠原修司

イーロン・マスク氏の買収後から話題に事欠かないTwitterだが、今度は運営であるTwitter社から直々にツイートがおすすめに表示される方法、つまりバズってフォロワーを増やす方法が公開された。

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