「大統領室でグラビア撮影ごっこ」「理解しがたい写真」…韓国ファーストレディ「猛批判への反論」
韓国のファーストレディ・金建希(キム・ゴンヒ)夫人(50)が猛批判を浴びている。
4月16日、野党「共に民主党」のイ・スジン議員は金夫人のファンサイト「ゴンサラン(建希愛している)」などに掲載されている大統領室で撮られた多数の写真を問題視。国会で、こう追及した。
「大統領室のスタッフたちは、金夫人の個人撮影に熱をあげている。最低限の公私の区別もつかないのか。金夫人のグラビア撮影ごっこを、これ以上みるのは耐えられない」
国民への約束を反故!?
翌17日には、同じく国会で「共に民主党」のパク・ホングン院内代表が次のように非難した。
「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は背景のように処理されて、金夫人が中心となる理解しがたい写真が大統領室のホームページに貼りついている。金夫人は大統領選の時、全国民の前で『妻の役割だけに忠実になる』『静かな内助』を約束したではないか。本性を現したのだろう。
金夫人は北朝鮮に拉致された方の家族に会えば『強硬姿勢を貫く』と言い、動物愛護団体と会合すれば『任期内に犬食を終息させる』と話す。(政治的発言が多く)誰が国民の選んだ大統領なのかわからなくなる」
確かに才色兼備の金夫人の注目度は高く、露出が自然と多くなっている。4月上旬だけで、出席した主要行事は11。大統領室のホームページに多数の写真が掲載されているのも事実だ。一方、夫である尹大統領の支持率は4月中旬で27%と、同月上旬までの30%台から下落傾向(韓国の調査会社「ギャラップ」調べ)。政権運営のために、金夫人の人気に頼らざるをえない状況なのだろう。
野党からの批判に、大統領室は記者会見を開きこう反論している。
「国政にたずさわる大統領が、多くの行事に出席するのは難しい。そのため主催者から『大統領が来られないのなら、せめて金夫人に来ていただきたい』という要請が多くなっている。金夫人が参加するのは、気候変動や動物愛護など本人が関心をもっている分野の行事だ。(最近露出が増えているのは)春になって暖かくなり、寒い冬より行事が増えているからだろう」
良くも悪くも注目される韓国のファーストレディ。どんな言動をしても、賛否両論の対象となっている。
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