興行収入147億円で歴代最高記録を更新!『すずめの戸締まり』が中国で大ヒットした納得の理由 | FRIDAYデジタル

興行収入147億円で歴代最高記録を更新!『すずめの戸締まり』が中国で大ヒットした納得の理由

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すずめの格好で映画館に来る人も。髪型も見事に再現している(画像は中国のSNS・Weiboより。アカウント名「家有小露酱」提供)
すずめの格好で映画館に来る人も。髪型も見事に再現している(画像は中国のSNS・Weiboより。アカウント名「家有小露酱」提供)

新海誠監督のアニメ映画『すずめの戸締まり』(中国題:鈴芽之旅)が、3月24日から中国本土で公開されている。興行収入は、4月17日までに7億5200万元(約147億円)を記録。この数字は、『君の名は。(中国題:你的名字。)』の5億7500万元(約111億円)の記録を塗り替え、中国で公開された日本アニメ映画の興行収入1位となった。

『すずめの戸締まり』はなぜ、ここまで桁外れの人気を得られたのか。日本と中国の映画業界に詳しい中国人フリーライターが説明する。

「”新海誠”のブランド力が大きな要因の一つです。新海誠監督は10年以上前から中国で根強い人気があります。劇場公開はされていませんが、’07年に日本で公開された『秒速5センチメートル(中国題:秒速5厘米)』は中国でも大きな話題となり、そこから新海誠監督の知名度が一気に上がりました。『鬼滅の刃』『呪術廻戦』など日本で有名なアニメ作品は中国でも認知されていますが、その人気はアニメファンの間で留まり、なかなかそれ以外の人に響かない。それに比べて新海誠監督は宮崎駿監督と並んで、日本を代表するアニメ映画監督として、世代問わず多くの人に知られています。新海誠監督の作品ならとりあえず観てみよう、という人が多かったのでしょう」

日本では、『君の名は。』の興行収入が251億7000万円と、『すずめの戸締まり』の144億8000万円を大きく回っている。同じ新海監督作品でも、なぜ中国では『すずめの戸締まり』のほうが人気を集めたのか。

「主人公・すずめの魅力的な人物像が一番大きかったと思います。いま中国では、女性の自立意識が高まり、従来の映像作品の主人公に多い“男性から愛される女性”よりも、自分から勝ち取りにいく“かっこいい女性”の好感度が高い。芯が強くて、目標に向かってまっすぐなすずめは、まさにそのタイプ。母親を亡くした悲しみから立ち直ろうとするすずめの姿に心が打たれ、SNSでは『勇気をもらった。私も頑張ろう』といった声が多数上がっています」(同前)

“新海ワールド”は国境を超えて多くの人の心に響いた。しかし、日本アニメの人気はこれだけではおさまらない。4月20日に中国で公開された『THE FIRST SLAM DUNK(中国名:灌篮高手)』は、初日で興行収入1.1億元(約21億4000万円)を記録。日本アニメの快進撃は、まだまだ続いている。

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