ウソの失神で虚偽診断書…有名ラッパーやプロスポーツ選手も「韓国で兵役逃れに100人関与」の激震！

韓国の芸能・スポーツ界が揺れている。

仮病による虚偽の診断書を当局へ提出。兵役を逃れようとしたとされる事例が相次いでいるのだ。俳優や歌手、プロサッカー選手など関与した有名人は100人近くになるとか。男性アイドルグループ『ＶＩＸＸ（ヴィックス）』の元メンバーでラッパーのラビ（30）も、その一人だ。

「兵役ブローカーと組織的に発作を偽り、何度も兵役を逃れようとしたのは悪質だ」

４月11日にソウル南部地裁で行われたラビの初公判で、検察側はこう主張し懲役２年を求刑した。兵役法違反などの罪に問われているラビは、起訴内容を認めている。

「’12年５月にデビューした『ヴィックス』は、日本でも３枚のアルバム、５枚のシングルをリリースした国内外で人気のグループです。’18年２月の平昌五輪ＩＯＣ総会には、『Ｋ―ＰＯＰ』を代表するアーティストとして出演。’19年５月には、リリースしたアルバムが15ヵ国で『Ｋ―ＰＯＰチャート』トップ10入りしました」（韓国紙記者）

「異常なし」の診断に抗議

人気グループ『ヴィックス』の中心メンバーだったラビのスキャンダルは、ファンだけでなく多くの韓国民に衝撃を与えた。

「所属事務所がらみの犯行だったようです。起訴状によると、事務所の代表は’21年３月に兵役ブローカーへ約500万円を渡し兵役回避のための契約を締結。ブローカーの描いたシナリオに従い、ラビは突然失神したかのように演技して119番通報します。

しかし病院が『異常なし』と診断したため、事務所側が抗議し薬を処方させたそうです。当局への診断書も偽造。韓国紙『東亜日報』によると、うまく兵役を逃れると事務所の代表にはブローカーから『グッド。軍隊免除』というメールが届いたといわれます」（同前）

昨年12月にブローカーが逮捕されたことで、ラビの関与も発覚。起訴されたのは今年３月だ。４月11日の初公判後、ラビは自身のインスタグラムを更新し謝罪。『ヴィックス』を脱退すると発表した。

「国民の義務である兵役を逃れようとしたラビの行為は、決して許されるものではありません。しかし背景には、韓国芸能界の特殊な事情があります。韓国では私生活や長期のスケジュールにいたるまで、事務所とタレントが細かい取り決めをすることが多いんです。

ラビのインスタグラムによると、彼は事務所で唯一収益を出しているアーティストで兵役につき現場から離れるのは難しい状況だったとか。さらに新型コロナ禍による不況が重なり、事務所としても売れっ子のラビに芸能活動を続けてほしかったのでしょう」（スポーツ紙担当記者）

コロナで危機に瀕した韓国の芸能・スポーツ界で横行する兵役逃れ。摘発される有名人はさらに増えそうだ。