ビートたけし参戦「カンヌ映画祭」に〝レオ様〟登場。ハリソン・フォードも参加予定で今年はド派手に
レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督がタッグを組んだ映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』が第76回カンヌ国際映画でアウト・オブ・コンペティション上映され、2人が出席することがきまった。
ディカプリオとスコセッシ監督は『ギャング・オブ・ニューヨーク』(’02年)、『アビエイター』(’04年)、『ディパーテッド』(’06年)などでコラボしているが、今作は’13年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』以来10年ぶりになる。
「ベストセラー作家デヴィッド・グランのノンフィクション小説を映画化した同作は、’20年代のオクラホマ州オーセージが舞台になっています。その土地の石油鉱業権を持ち富を得ていた先住民オーセージ族が次々に謎の死を遂げ、FBIが捜査に乗り出すものの、利権や人種差別が絡んで捜査が難航するという内容です」(映画ライター)
ディカプリオは、ロバート・デ・ニーロ演じる地元の有力牧場主の甥を演じ、ジャシー・プレモンス、リリー・グラッドストーンや『ザ・ホエール』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーなどが出演している。
同作は5月20日にカンヌでワールドプレミア上映され、2人が出席すると米誌『People』が報じた。ちなみにスコセッシ監督は、’76年にロバート・デ・ニーロ主演の『タクシードライバー』でカンヌ映画祭の最高賞パルムドールを受賞している。
「同じくアウト・オブ・コンペティション部門では、ハリソン・フォード主演の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』も上映されます。第1作となった’81年の『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』から、’08年の『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』までの4作すべてをスティーブン・スピルバーグが監督を務めましたが、新作はスピルバーグとジョージ・ルーカスが製作総指揮を務め、ジェームズ・マンゴールドが監督を担当しました」(同・映画ライター)
コンペティション部門には、『万引き家族』(’18年)で第71回同映画祭のパルムドールを受賞した是枝裕和監督の『怪物』(6月2日公開)が出品される。また『ベルリン・天使の詩』(’87年)で第40回同映画祭の監督賞を受賞したドイツのヴィム・ベンダース監督が、役所広司を主演に据え東京・渋谷区の公衆トイレを舞台に撮影した『パーフェクト・デイズ』や、パルムドールを2度受賞したケン・ローチ監督の新作『The Old Oak』もコンペ部門に出品されている。
さらには北野武監督の戦国時代劇『首』が’21年に新設された「カンヌ・プレミア」に日本人監督として初めて出品。今年のカンヌは是枝監督や北野監督ら日本勢やディカプリオ、ハリソン・フォードなど多彩な顔触れがそろい話題を呼びそうだ――。
- 文:阪本良(ライター)
- PHOTO:ロイター/アフロ