東京五輪汚職事件で電通元専務の裁判はこれからだが…森喜朗・元首相 六本木で超高級鮨を満喫した夜 | FRIDAYデジタル

東京五輪汚職事件で電通元専務の裁判はこれからだが…森喜朗・元首相 六本木で超高級鮨を満喫した夜

スポンサーを決定した組織委員会元会長は″どこ吹く風″

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この余裕は、東京五輪をめぐる汚職事件に関与していないからか。それとも、自身には捜査の手が及ばないという絶対の自信からだろうか――。

有名医師と約2時間にわたり会食を楽しんだ森元首相は、鮨屋の大将に支えられながらゆっくりと車に乗り込んだ
有名医師と約2時間にわたり会食を楽しんだ森元首相は、鮨屋の大将に支えられながらゆっくりと車に乗り込んだ

4月19日夕方6時頃、東京・六本木の裏路地に停まった黒塗りの最高級車『センチュリー』から、森喜朗元首相(85)はゆっくりと降りてきた。出迎えた鮨屋の大将が右手を差し出すと、森元首相はその腕をしっかりと掴み、杖をつきながら店内に入って行った。

「この夜、森さんは肺がん治療を専門とする有名外科医との会食でした。森さんは’15年に肺がんの除去手術を受けていますからね。健康面の相談でもしたんでしょう。杖はついていますが、いまだに意気軒昂。本人はまだまだ現役でいる気ですよ」(五輪組織委員会関係者)

ひとり3万円は下らない超高級鮨を堪能した森元首相が店から出てきたのは、約2時間後の夜8時頃。やはり大将に支えられながら、医師とともに車に乗り込むと、六本木の街を走り去った。

森元首相が優雅に豪華ディナーを満喫するなか、東京五輪をめぐる汚職事件にも大きな動きがあった。鮨会食から2日後の4月21日、紳士服大手『AOKIホールディングス』前会長・青木拡憲被告(84)に懲役2年6ヵ月(執行猶予4年)の有罪判決が下されたのだ。青木前会長らは、スポンサー契約の見返りとして、組織委員会理事だった電通元専務の高橋治之被告(79)に2800万円の賄賂を提供したとされる。

「AOKI前会長らの裁判を通じて、森氏の供述内容も明らかになりました。検察の取り調べに森氏は、『(東京五輪の)スポンサー決定は私に一任されていた』と語っています。その一方で、スポンサー集めは高橋被告に任せていたとも供述している。これは、権限はあったが選定には関わっていないという自己弁護でしょう。実際、賄賂を受け取ったという話も一切出ていませんし、今後、森氏が逮捕されることはまずあり得ない」(全国紙司法担当記者)

ただそれでも、森元首相に再び批判の目が向く可能性はあるという。

「公判はまだ始まっていませんが、高橋被告は一貫して無罪を主張している。裁判のなかで、スポンサー決定に関する流れが明らかになるのは間違いないでしょう。高橋被告が森氏の責任に言及する可能性もゼロではありません」(同前)

森元首相は、いつまでのんきに鮨をつまんでいられるか。

本誌未掲載カット 森喜朗・元首相 六本木で超高級鮨を満喫した優雅な夜
本誌未掲載カット 森喜朗・元首相 六本木で超高級鮨を満喫した優雅な夜

『FRIDAY』2023年5月12・19日合併号より

  • PHOTO西 圭介

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