<figure id="attachment_309642" aria-describedby="caption-attachment-309642" style="width: 476px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e172b815"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/2023-05-05-11.17.15.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-309642" class="wp-caption-text">大勢のスタッフやエキストラに囲まれて、CMの撮影と思われるロケに臨むキムタク。久しぶりの月9ドラマだが、苦戦が続いている</figcaption></figure>
今年の春ドラマも各局が力を注ぐ傑作揃いだ。中でも注目を集めているのが木村拓哉（50）主演の『風間公親−教場0−』(フジテレビ系)と、福山雅治（54）＆大泉洋（50）がダブル主演を果たす日曜劇場『ラストマン−全盲の捜査官−』(TBS系)だ。
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フジテレビ開局65周年特別企画としてフジが総力を挙げて力を注ぐ『風間公親−教場0−』は新垣結衣（34）、北村匠海（25）、白石麻衣（30）などの強力な共演キャストが居並ぶ豪華作。一方で日曜劇場も『King &amp; Prince』の永瀬廉（24）や今田美桜（26）といった旬な面々から、寺尾聰（75）、上川隆也（57）といった実力派が並び、さながら隙がない盤石の状況である。しかし、その明暗ははっきりと分かれている。
「『教場０』は初回の世帯平均視聴率こそ12.1%でしたが、第3話は9.8%、第４話も9.6%と、週を追うごとに数字は悪化。木村さんの月9主演は『HERO』第2シリーズ以来9年ぶりで、期待値も高かったにもかかわらず、数字はついてきていません。一方で『ラストマン』は初回の世帯平均視聴率で14.7%を叩き出し、今年の民放ドラマ最高視聴率獲得という好発進を果たしました。２話目も13.1%と高水準をキープしました。どちらが春ドラマの勝者かは、結果を見れば明白でしょう」（テレビ誌ライター）
<figure id="attachment_304649" aria-describedby="caption-attachment-304649" style="width: 1667px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="0b4b6ccf"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/04/DSC_0312.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-304649" class="wp-caption-text">東関東自動車道・酒々井(しすい)パーキングエリアに降り立った大泉。ドラマ『ラストマン』のロケ帰りだったようで、手には弁当らしきものが見える</figcaption></figure>
豪華キャスト陣に、視聴者も多い人気枠と好条件は揃いながらも、なぜこれほどまでに両者に差がついたのか。
「内容も刑事モノで共通点も多い両者ですが、一番の違いは主演の見せ方です。『教場』の木村さんは、セリフがあまりなくアクションシーンも少ない。そのことが視聴者にとっては『刺激が少ない』と受け取られてしまったのでしょう。反対に福山さんは積極的に現場に出て動き回る役です。主演への期待値が高かった作品だけに、その活躍度合いがそのまま視聴率に直結したのだと思います。また『ラストマン』の主役二人は、揃って『オールスター感謝祭』や局制作のバラエティに数多く出演しました。番宣への力のかけ方も、明暗を分けた一因だと思います」（同前）
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<figure id="attachment_6643" aria-describedby="caption-attachment-6643" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ba008cce"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2018/04/df90643cf924e51f65104b25e4944a5e.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-6643" class="wp-caption-text">現在も高い人気を誇る天海。主演ドラマも好調をキープしている</figcaption></figure>
これら話題作の陰に隠れる形で、注目が高くなかった作品の中にも、高い視聴率を収める作品が登場している。制作会社関係者が語る。
「天海さん（祐希・55）主演の『合理的にあり得ない～探偵・上水流涼子の解明～』（カンテレ・フジテレビ系）はいいと思います。元弁護士の異色の探偵が、変わり者の天才バディとともに、あり得ない方法で、あり得ない敵に挑む、痛快エンターテインメント作品です。前クールの草彅さん（剛・48）主演の『罠の戦争』の初回に近い初回平均世帯視聴率は9.3％をマークしています。天海さん自身、宝塚時代からの根強いファン層や同性からの支持もいまだ衰えることはありませんし、相棒役を務める松下さん（洸平・36）も大人の女性層からの人気が強い。安定した数字をキープしていけると考えます」
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ダークホースは他にもいる。制作会社関係者が続ける。
「桐谷さん（健太・43）主演の木曜ドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)です。初回世帯平均視聴率は8.4%でしたが、第2話で9.1%、第３話で9.6%と着実に数字を伸ばしています。
これら2作品に共通するのは１話完結型の話作りを意識している点です。近年はYouTubeの台頭やTikTokなどの登場もあり、視聴者から定期的にドラマを見る習慣が薄れつつあります。そんな中で、単話でも楽しめるというのは非常に大きい。さらに両者とも勧善懲悪の作りになっていて、話の縦筋を理解しやすいのも強みです。こういった作りは、今後もトレンドになっていくでしょう」
はたして小よく大を制す下剋上が見られるのか、今春ドラマの行方に注目したい。

近藤裕介（木村）、齋藤雅昭（大泉）、坂口靖子（天海）

大勢のスタッフやエキストラに囲まれて、CMの撮影と思われるロケに臨むキムタク。久しぶりの月9ドラマだが、苦戦が続いている 今年の春ドラマも各局が力を注ぐ傑作揃いだ。中でも注目を集めているのが木村拓哉（

「キムタクに圧勝した福山」「新たなトレンドの誕生」春ドラマ序盤戦で見えた“それぞれの明暗”

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