吉原「老舗高級ソープランド」殺人事件 なぜ30代男は「人気風俗嬢」を刺し殺したのか
「場所は『Y』という店です。料金は110分で入浴料2万7500円、総額6万7500円という老舗高級店。高級店だけに在籍するキャストのレベルが高いのはもちろん、“恋人接客”をする女性が多かった。高級店にもかかわらずハマって常連になる客が多かった印象です。被害女性もいわゆる“人気嬢”だったようです」(風俗店関係者)
事件が起きたのは5月5日のこと。場所は東京都台東区千束4丁目。いわゆる「吉原地区」の風俗店だ。
「5日の午前11時20分頃、お店の従業員から『女性が男の客に刺された』と119番通報がありました。刺された場所は左頸部と右腹部、つまり首と腹の2ヵ所です。部屋には凶器とみられるサバイバルナイフが落ちていたようです。女性は搬送時にはすでに意識がなかったそうで、12時45分に搬送先の病院で死亡が確認されました」(全国紙記者)
亡くなったのは30代の女性従業員だ。刺した男も30代で、女性を刺した後に自分の腹部も刺したとみられ、重傷を負っている。
「署は男の回復を待って殺人容疑で逮捕する方針です。ただ、男は集中治療室に入っており、回復するには1週間〜10日ほどかかるとみられています」(同前)
事件から3日以上が経ったが、男がまだ逮捕されていないこともあり、不明な点も多い。一番大きな謎は「なぜ事件を起こしたのか」という動機の部分だ。
「『Y』では’03年にも店内で女性従業員が絞殺される事件が起きています。この時の犯人は吉原の別のソープ店で働く男性従業員でした。吉原には男性従業員が友好店に客として互いに遊びに行く慣習があり、それで来店経験があった店で事件を起こしたようです。ただ、今回の30代の男は『Y』に複数回来店経験があったようですが、吉原の従業員などではないようです。
お店から警察にこれまでトラブルやストーカー被害など相談があった形跡はありません。ただ、店が“恋人接客”をウリにしていたということであれば、一方的に好意を募らせた常連の男が逆上した…という可能性はあるでしょう」(同前)
事件の真相究明が待たれる。



PHOTO:等々力純生