〈日本にひざまずいた〉〈歴代最低の大統領〉…日米への接近に焦りか「中国が韓国政府を猛烈罵倒中」 | FRIDAYデジタル

〈日本にひざまずいた〉〈歴代最低の大統領〉…日米への接近に焦りか「中国が韓国政府を猛烈罵倒中」

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かつては「家族のような関係」といわれた中国と韓国の間に溝が生まれつつある(PHOTO:ロイター/アフロ)
かつては「家族のような関係」といわれた中国と韓国の間に溝が生まれつつある(PHOTO:ロイター/アフロ)

〈火遊びをする者は必ず焼け死ぬだろう〉

〈外交の国格が粉々になった〉

中国のメディアや当局幹部が猛烈に罵倒するのは、最近の韓国政府の態度だ。5月8日付の中国共産党機関紙『人民日報』系の『環境時報』は、前日に行われた日韓首脳会談に触れこう結論づけている。

〈関係の進展はまったく見込めない〉

〈成果のほとんどない会談〉

なぜ中国は韓国批判を強めているのだろう。

「前政権を率いた文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、中国との関係を重視し同国の方針に配慮してきました。しかし現政権の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、中国と対立する米国や日本に接近しています。4月には国賓として米国を訪問しバイデン大統領と会談。首脳が両国を行き来するシャトル外交も、日本との間で活発化しそうですから。

韓国紙『ハンギョレ』によると、尹大統領は5月2日に行われた与党指導部との会食で、文大統領が’17年12月に中国を訪問したことに触れこう述べたそうです。〈(中国指導部が文大統領と会食したのは10食中2食で)国賓として招待しながら一人で食事させたではないか〉〈前政権は親中だったが見返りはあったのか〉と。中国は尹大統領の、こうした中国軽視の言動を警戒しているようです」(韓国紙記者)

韓国も〈無礼と傲慢が過ぎる〉と反発

中国が反発を強めた尹大統領の発言は、いくつもある。

尹大統領は4月19日の英国『ロイター通信』のインタビューで、台湾問題について〈力による現状変更に絶対反対する〉と表明。中国の泰剛・国務委員兼外相は〈台湾問題で火遊びする者は必ず焼け死ぬだろう〉と即座に反応する。

さらに尹大統領が4月24日の米紙『ワシントン・ポスト』の取材で〈新しい日韓関係を築くべき〉と話すと、中国紙『環境時報』英字版は〈日本にひざまずいた〉と非難したのだ。

「韓国外務省も、中国側の批判に〈無礼と傲慢が過ぎる〉と不快を表明。〈米国に対する独立意識が歴代最低の大統領〉などと表現した『環境時報』に対しては、〈偏った内容だ〉と厳重に抗議しています。日米間が結束を深めることに、中国は過敏になっている。尹大統領が日米との関係を深めれば、さらに批判は先鋭的になるでしょう」(全国紙国際部記者)

かつては「家族のように親密な関係」と言われた中国と韓国。国際情勢の変化により、徐々に溝が深まっているようだ。

  • PHOTOロイター/アフロ

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