<figure id="attachment_311088" aria-describedby="caption-attachment-311088" style="width: 1690px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="bcce1d56"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/455a78b9b5bdfa525510878590a7ab61.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-311088" class="wp-caption-text">茶色だった髪を金色に染め、今シーズンに臨むシブコ。気分も一新し、無冠に終わった昨季の巻き返しを狙う</figcaption></figure>
<p>渋野日向子（24）が、「最大の欠点」を克服しつつある。素晴らしいショットをしたかと思えば次のホールは大荒れ。浮き沈みの激しいプレーは、「ジェットコースターゴルフ」と揶揄されていたが、米ツアー挑戦２年目の今季は、安定感が出始めた。その証拠に、昨季は23試合で実に９回の予選落ちを経験したが、今季は７試合に参加して未だゼロ。３月下旬に行われた「ＬＰＧＡドライブオン選手権」では優勝争いに絡み、７位に食い込むなど活躍を見せた。</p>
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<p>シブコを変えたものは何か――。それは取り組んできた「スイング改造」に他ならない。’19年に全英オープンを制したときのコーチである青木翔氏と、今年１月から再タッグを結成し、今オフにはドライバーショットの改善に挑んできた。</p>
<p>下の２枚の写真を見てほしい。昨季まではクラブを寝かせる「フラットスイング」だったが、今季からはクラブを立てる「アップライトスイング」に修正した。その効果について、ツアー通算41勝を誇るレジェンド・森口祐子氏が解説する。</p>
<p><span class="strongInContent">「フラットスイングを取り入れた昨季は、日本時代よりも飛距離が大きく改善しました。しかし一方で、球が左に流れるミスも目立つようになっていた。今回の修正は、飛距離をそのままに、その課題を改善するためのものです。このスイングは渋野さんにとても合っていると思います。上半身と下半身の連動が自然で、安定感に磨きがかかりました」</span></p>
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<p>効果は絶大だった。日本を主戦場にしていた２年前に比べ、平均飛距離は245ヤードから255ヤードに伸び、フェアウェイキープ率も71％から75％に改善された。</p>
<p>さらにシブコは最新機器を用いて新スイングに磨きをかけている。練習にタイガー・ウッズらも愛用する弾道測定器を導入したのだ。</p>
<p><span class="strongInContent">「渋野選手が注力しているのがキャリーで飛距離を出すことです。そのために重視しているのは、『スピン量』と『ボールスピード』。回転量はこれまでの平均値に比べ400回転ほど、速度も時速１㎞ほど増加しました。これによりキャリーでの平均飛距離は６ヤードも改善した。青木コーチも『過去のスイングとミックスさせて、理想のスイングに近づいている』と手ごたえを口にしています」（ゴルフ専門誌ライター）</span></p>
<p>スイング改造の成果が表れたのが、２月に行われた「ホンダＬＰＧＡタイランド」だ。４日間を通じて、２つのイーグルと５つのバーディーを奪うなど、ロングホールで結果を残した。試合後にシブコは「新しいものを作っている感じ。“新生渋野”ですね」と新スイングに自信をのぞかせた。</p>
<h3>昨季</h3>
<figure id="attachment_311086" aria-describedby="caption-attachment-311086" style="width: 2022px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="bb523c0e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/489f4754d771aef0c5162b81e99035f4.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-311086" class="wp-caption-text">コンパクトな振りができるフラットスイング。一方でスライスやフックしやすいというデメリットがあり、シブコも苦戦した</figcaption></figure>
<h3>今季</h3>
<figure id="attachment_311087" aria-describedby="caption-attachment-311087" style="width: 2025px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e3d4a41e"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/465fde2f058ada28ec614815076e2d99.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-311087" class="wp-caption-text">今季はアップライトスイングに磨きをかける。高い弾道を描くため、より遠くまでキャリーでボールを飛ばすことができる</figcaption></figure>
<div data-friday-nextpage-lead="優勝争いで見せた爆発力"></div>
<h2>優勝争いで見せた爆発力</h2>
<p>新スイングはまだまだ未完成な部分も多いが、森口氏は「７月の全米オープン、８月の全英に間に合わせてくるはずです」と予想する。さらにシブコを強力にサポートする存在が現れた。</p>
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<p><span class="strongInContent">「今年３月からキャディを務めているのがジョン・ベネット氏です。英語に加え日本語も堪能で、かつては横峯さくら（37）のキャディを７年にわたり務め、賞金女王獲得を支えました。今まで渋野選手のキャディは日本人だったので、英語が堪能な現地キャディと比べると、得られる情報に差があった。そんな中で敏腕キャディの加入は大きなプラスとなるでしょう」（米ツアー関係者）</span></p>
<p>今季は髪色を金髪に染め上げた。これは気合の現れだろう。そしてシブコ本来の持ち味も蘇ってきた。</p>
<p><span class="strongInContent">「優勝争いを演じた『ＬＰＧＡドライブオン選手権』では、初日に74と出遅れながら、その後の３日間で18ストローク伸ばし、トータル16アンダーでトップ10入りを果たしました。昨年後半はあまり見られなかった渋野選手らしい爆発力が戻ってきた印象です」（同前）</span></p>
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<p>昨季は、直前の７試合のうち６試合で予選落ちを経験するも、全英オープンでは３位に食い込んだ。それまで調子が悪くても、ここぞという大舞台にピークを合わせて、いきなり結果を出す。それがシブコの最大の魅力だ。その爆発力に完成しつつある新スイングが加われば、２度目の海外メジャー制覇は決して夢物語ではない。「シブコスマイル」が、再び世界を魅了する日が近づいている。</p>
<figure id="attachment_311085" aria-describedby="caption-attachment-311085" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4a1db6b0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/43cc573b0b69409ce0a43804665cf4ea.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-311085" class="wp-caption-text">プレーの合間に笑顔を見せる。４年振りに海外メジャーの表彰式で輝く「シブコスマイル」が見たい！</figcaption></figure>
<figure id="attachment_311089" aria-describedby="caption-attachment-311089" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="09a1f1ee"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/9c141d0b5a1a06534add96da0ee5361f.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-311089" class="wp-caption-text">アプローチやパターはいずれも好調を維持。ドライバーの新フォームが完成すれば、さらなる快進撃が期待される</figcaption></figure>
<p>『FRIDAY』2023年5月26日号より</p>


ゲッティイメージズ、アフロ、共同通信社

女子ゴルフ・渋野日向子が、"最大の欠点"を克服しつつある！彼女を変えたものは何か――。今年は本当にありえる！？コーチとキャディを刷新し金髪に染めて、気合十分！大舞台でシブコスマイルが輝く！

スタッフを刷新し金髪に染めて、スイングも進化…渋野日向子大舞台で再び「シブコスマイル」が輝く

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