本誌インタビューでは不貞腐れた態度も…広島・堂林「悩める鯉のプリンス」が将来有望な特殊事情 | FRIDAYデジタル

本誌インタビューでは不貞腐れた態度も…広島・堂林「悩める鯉のプリンス」が将来有望な特殊事情

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’12年9月、本誌のインタビューに答えた堂林
’12年9月、本誌のインタビューに答えた堂林

「鯉のプリンス」と呼ばれた男も、はや入団14年目を迎えた。

俊足好打の内野手として、’10年にドラフト2位で広島へ入団した堂林翔太(31)だ。ファンとしては、伸び悩んでいるイメージはぬぐえないだろう。1軍に定着した’12年こそ打率.242、14本塁打の成績を残したがそこからレギュラーを掴み切れずにいる。

「’20年のシーズンは好スタートを切り、打率は一時4割を超えていました。しかし疲れなどから後半失速し、.279の成績。同年は三塁手としてリーグワーストの17失策を喫したこともあり、首脳陣としては年間通じて常時使いづらい選手なのでしょう」(球団関係者)

中京大中京高では投手として甲子園のマウンドに立ち、高校通算本塁打は13本。二刀流としてのプライドをみせる反面、入団当初は精神的なムラものぞかせていた。『FRIDAY』(’12年9月28日号)でインタビューした際には、何を聞いても多くを語らず〈よくわかりません……〉と不貞腐れたような態度を見せていたのだ。

「期待されながら、なかなか納得のいく成績が残せず本人も不満を感じていたのでしょう。溜まったフラストレーションが、不快げな態度になったのだと思います」(同前)

奮起させた息子の無邪気な言葉

’12年9月の本誌インタビューでは「『何がいけないんだろう』と考え過ぎる」と悩みを吐露
’12年9月の本誌インタビューでは「『何がいけないんだろう』と考え過ぎる」と悩みを吐露

しかし、ある時から堂林は見違えるように変わった。不満を表に出すことなく、黙々と練習に打ち込むようになったのだ。

「キッカケは、子どもの存在です。’14年12月に元TBSのアナウンサー桝田絵理奈さんと結婚し、幼い子どもたちがいます。今年8歳になる長男は3~4年前からテレビで広島戦を見るようになり、無邪気にこう言ったそうです。『どうしてパパは試合に出ないの?』と。堂林は息子の言葉に発奮します。自分が活躍する姿を必ず息子に見せようと、心に誓ったそうです」(前出・記者)

堂林は入団当初のプライドを捨てる。毎年オフに行っていた最福寺(鹿児島県平川町)での護摩行は、1日1回のところ3日で5回敢行。’20年1月には後輩の鈴木誠也(現カブス)に頭を下げ、宮崎・串間で合同自主トレを行いフォーム改造に挑戦したのだ。

「もちろん、レギュラー奪取をあきらめたワケではありません。しかし、どんな形であれチームに貢献することが第一と考えているようです。広島が勝ち優勝することが大目標だと。今季の代打成功率は4割近くになり、得点圏打率も悪くない。右の貴重な切り札として、存在感を増しているんです。

堂林の殊勝な態度は、球団からも好感をもって受け入れられています。松田元オーナーのおぼえもめでたく、新井貴浩監督の評価も高い。満足できる成績とはいいがたいですが、将来の幹部候補でしょう」(スポーツ紙担当記者)

レギュラーでなくても、広島にとってかけがえのない選手となった堂林。30歳を超え中堅の域に達し、ひたむきに練習に打ち込む姿は若手の手本となっているはずだ。

’12年9月の本誌インタビュー当時は表情が暗かった
’12年9月の本誌インタビュー当時は表情が暗かった
’12年9月、本誌のインタビューに答えた堂林
’12年9月、本誌のインタビューに答えた堂林
’12年9月の本誌インタビュー当時は表情が暗かった
’12年9月の本誌インタビュー当時は表情が暗かった
  • PHOTO濱崎慎治

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