2軍で打率2割前半…元本塁打王・Tー岡田「今季1軍は2試合」出場機会激減もチームに欠かせないワケ | FRIDAYデジタル

2軍で打率2割前半…元本塁打王・Tー岡田「今季1軍は2試合」出場機会激減もチームに欠かせないワケ

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自身で「労働基準法違反」と言うほど練習熱心なTー岡田(PHOTO:時事通信社)
自身で「労働基準法違反」と言うほど練習熱心なTー岡田(PHOTO:時事通信社)

かつての本塁打王が、もがき苦しんでいる。

オリックスの元主砲・Tー岡田(35)だ。今季の1軍出場はわずか2試合(成績は5月21日現在、以下同)。5月13日に1軍登録されたが、4日後には発熱による体調不良のため再び2軍降格となった。

「2軍でも打率2割台前半、本塁打はわずかに1本と不振にあえいでいます。昨季も1軍で打率.149、1ホームランと絶不調。近年アキレス腱痛などケガに悩まされ、思うようにコンディションを整えられないのが原因でしょう。’10年に.284、33ホームランと大爆発し、本塁打王のタイトルを獲得したことを考えると寂しい限りです」(球団関係者)

「労働基準法違反」

Tー岡田は左の長距離砲だ。だが近年は、吉田正尚や森友哉など似たタイプの左打者がオリックスで存在感を増し、Tー岡田の影がやや薄くなってしまっている。

「自身で『労働基準法違反』と言うほど、練習熱心なんですけどね。キャンプでは朝も夜も、ずっとバットを振り込んでいます。納得がいかなければ監督やコーチにも苦言をていし、若手へも積極的にアドバイスする親分肌の性格です。選手からの信頼は厚いですよ。’19年オフにはプエルトリコのウィンターリーグで武者修行するなど、チャレンジ精神も旺盛です。

ただマイナス要素があるとすれば、本塁打へのこだわりが強いことでしょう。飛距離を求め1本足打法にしたりノーステップにしたりと、たびたび打撃フォームを変えています。体重も100kgを超えたかと思えば、90kg台に絞ることもある。こうした極端な変化が、成績に波がある要因の一つではないでしょうか」(同前)

かつてはオリックスの不動の4番だったTー岡田だが、最近は不振から下位打線に甘んじることが多い。出場機会も年々減少している。「浪速のゴジラ」と呼ばれた男は、このまま終わってしまうのだろうか。

「それでもチームにとっては欠かせない存在です。オリックスの本拠地、大阪の京セラドームで観戦するとわかりますが、Tー岡田の名前がコールされただけでオリックスファンは大歓声をあげます。『ミスター・オリックス』と呼ぶべき選手なんですよ。

中嶋聡監督も大きな期待を寄せています。『Tー岡田が出るだけで球場の雰囲気がガラリと変わる』と話していますから。チームが劣勢でも一気に流れを好転させることのできる存在です。確かに、かつてのようにコンスタントに試合に出て本塁打を量産するのは難しいでしょう。しかし森やラオウ杉本(裕太郎)など主力の調子が万全でない中、Tー岡田が必要とされる時が必ず来ると思います」(スポーツ紙担当記者)

ティラノサウルスのように暴れ回ることを期待され「Tー岡田」という選手名をつけられた長距離砲。リーグ3連覇を狙うチームにとって、ベテランの役割はまだまだ終わっていないのだ。

  • PHOTO時事通信社

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