「合宿所に1人で…」ジャニーズ性被害で掘り起こされたSMAPの〝もらい事故〟と「ファンの動揺」

いまだ収まりそうにないジャニー喜多川氏（享年87）の性加害騒動――。

５月16日には元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモト氏とダンサーで俳優の橋田康氏が国会内で立憲民主党のヒアリングを受けた。そこでジャニー氏による性加害を赤裸々に語った。

カウアン氏は、中学３年生でジュニアとして入所したが

「その１ヵ月後に、ジャニーさんの自宅で性的被害を受けた」

と振り返り、’12年から退所する’16年まで、喜多川氏の自宅や滞在先のホテルなどで15～20回の性加害があったと明かした。

また橋田氏も

「13歳ごろ、（ジャニー氏から）性的被害を受けた。２回ほどあった」

と新たに被害を証言した。

次々と声が上がるジャニー氏による少年への性加害。しかも被害者は複数に及び、罪は非常に重いといえよう。

「ヒアリングには、他にも法務省、警察庁、こども家庭庁の官僚も出席。立憲側は今後、藤島ジュリー景子社長にもヒアリングへの出席を求めるとしました。まだこの騒動は〝渦中〟であり、ジュリー社長が謝罪動画を公開しても、まだまだ鎮静化の兆しは見えませんね」（スポーツ紙記者）

まだまだ〝底〟が見えない、ジャニー氏による性加害疑惑。そんな中、ツイッター上などSNSで拡散された一本の動画が〝波紋〟を広げている。

それはSMAPの冠番組『SMAP×SMAP』の最終回（’16年12月26日）の映像だ。

当時、小学生の香取慎吾は普段から自宅の電話を録音していたのか、メンバー全員とのやりとりの音声がスタジオで流れる。そして問題となったのが、中居正広との会話だ。

中居「吾郎と明日、合宿所いくのね」
香取「うん」
中居「明日お前、原宿で待ち合わせてんでしょ？」
香取「明日合宿所にね、１人で来なって」
中居「誰が？」
香取「吾郎ちゃんが」
中居「おまえいくつ？」
香取「４月から６年生」
中居「あーかわいそうに。おまえ何時に来んの？」
香取「朝８時半ごろ」
中居「だって10時だよフジテレビ」
中居「来れるの？おまえ」
香取「録音してんの」
中居「何録音してんだよ」

この会話が、ジャニー氏の性加害疑惑によって掘り起こされ、ファンの間でも解釈が分かれて論議になってる。

「一つは、合宿所は当時、文春の裁判でも明らかになりましたが、ジャニー氏の性加害の舞台になった場所なので、小６で呼ばれているのは〝かわいそう〟という見方です。オンエアでは、中居さんや木村さんの顔が凍り付いていたことも印象的で〝これは闇が深い〟ととらえる人もいました。

しかし普通に考えれば、待ち合わせの約束を破られ、合宿所に１人で来いと言われて〝かわいそうに〟と中居さんが同情しているだけでしょう。しかしカウアン氏らが少年の時に被害にあったことを告発したことで、ジャニーズファンなどが過剰に反応してしまっている。それだけ、性加害の問題は衝撃的で、〝推し〟に対するファンの動揺は広がるばかりです」（女性誌記者）

実際にこの元SMAPの〝掘り起こし〟騒動を報じたネットニュースへのコメントなどでは、

《小６の子供を神奈川から１人で電車に乗り継いで来いって事に可哀想にって事だと思ったけど、そんな風に受け取れるんだ》

《あのあー可哀想には笑いを含んでたし、まだ小学生なのに１人で来いって稲垣さんに言われた事に対してだと思う》

など、性加害と結びつけることに否定的なものが多かった。

名前を出されたSMAPはまさに〝もらい事故〟。ファンに動揺が広がる中、〝被害者を配慮して〟第三者委員会も設置しないジャニーズ事務所の方針に、ファンや世間は納得するのだろうか――。