<figure id="attachment_313162" aria-describedby="caption-attachment-313162" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="076da80d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/32fa9de107bde09388b0bf0a8394d742.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313162" class="wp-caption-text">左打者では球団史上初となる新人から２年連続20本塁打をクリアも、好不調の波があった佐藤。１年通して打ちたい</figcaption></figure>
開幕９連敗＆プロ野球記録となる最低勝率.063――。昨シーズン序盤、毎晩悪夢にうなされていた虎党が、今季は夢見心地の日々を過ごしている。41試合を終えて26勝14敗１分け、首位をキープしているのだ（５月23日現在）。早くも脳裏にチラつくのは……。
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「優勝って言っちゃダメなんです、″アレ″って言わないと（笑）」（前阪神一軍コーチの金村曉(さとる)氏）
ひと味もふた味も違う今季のタイガースの強さの根拠を、データと有識者の目でチェックしていこう。まずは攻撃面。１番に固定された近本光司（28）が出塁率.417を記録し、リードオフマンの役割を果たしている。四球数も25でリーグトップ。スイング率は昨季同時点で46.4％だったが、今季は33.9％に減少。データを分析する株式会社ＤＥＬＴＡのアナリスト・大南淳氏が解説する。
「チーム全体のスイング率も46.0％から42.8％に減少。じっくり球を見ているのがわかります。近本、中野拓夢（26）の１番、２番の出塁率の向上が得点アップに繋がっています」
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主軸で言えば、４番・大山悠輔（28）の後に控える佐藤輝明（24）の覚醒が大きい。開幕直後は不振に喘(あえ)いだが、５月は打率３割弱に５本塁打と復調した。
「岡田彰布監督（65）が『ライト方向にファールを打つつもりで振り切れ。相手はそのほうが怖いんや』と佐藤に助言し、フルスイングに回帰させました。打率を求めて当てに行っていた佐藤が自分らしさを取り戻したようです」（トラ番記者）
昨季まで５シーズン連続でリーグワーストの失策数を記録した守備は、タイガース最大の〝泣き所〟だった。だが、岡田監督は大胆にメスを入れた。大山をファーストに、主にライトを守っていた佐藤をサードに固定。中野をショートからセカンドにコンバート。連携力が高まった。阪神ＯＢの藪恵壹氏が言う。
「ショートの木浪聖也（28）が打撃好調で出場機会が増え、中野と安定した二遊間を組めるようになったのも大きいです。中野の守備は広島・菊池涼介（33）と比較されるほどのレベルに向上しました」
<div data-friday-nextpage-lead="&quot;トラの村上様&quot;"></div>
新加入の外国人野手が夏前にフェードアウトしてしまうのがこれまでのタイガースの〝風物詩〟だった。ところが今季は左翼のノイジー（28）が活躍。フェンス側の美技に両リーグの外野手トップとなる４補殺をマーク、守備でも貢献する優良助っ人ぶりを見せつけている。
守備の改善はデータにも表れている。
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「昨季タイガースのＵＺＲはマイナス22.8。他球団に比べて守備が原因で22.8点多く失点してしまったということを指します。それが今季はプラス1.0にまで改善しています。ポジション別では一塁がマイナス10.7からプラス4.2、二塁がマイナス13.0からプラス1.5と改善幅が大きい。大山、中野の固定が効果を示しています」（前出・大南氏）
投手陣は、エース・青柳晃洋（29）が二軍落ちするというピンチを、プロ３年目の右腕・村上頌樹(しょうき)（24）が救った。開幕から31イニング連続無失点のセ・リーグタイ記録を達成し、〝トラの村神様〟の異名を取った。
「村上の特徴は肘を畳んだコンパクトなフォームと、低いリリースポイントです。他のピッチャーにはない球筋で、浮き上がってくるような伸びのある直球と、球速差の少ないカットボールが打者を混乱させている印象です」（前出・金村氏）
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’05年の優勝を知る岡田監督の「どんでん采配」がピタリ的中のタイガース。とはいえ、シーズンは長い。18年ぶりの美酒を味わうための「ラストピース」は誰なのか。金村氏が続ける。
「夏場、先発の疲労が溜まって苦しい時期にフル回転しなきゃいけないのが中継ぎです。その時までに戻ってきてほしいのが、クローザーの湯浅京己(あつき)（23）です。僅差の試合を落とせなくなってくるので、湯浅の存在が鍵を握ると思います」
離脱中の主力が一軍に復帰すれば、いよいよ″アレ″が現実のものに!?
<figure id="attachment_313161" aria-describedby="caption-attachment-313161" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4b74c803"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/270a880d69fb250ce75c36c175aa7228.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-313161" class="wp-caption-text">村上は’21年ドラフト５位で入団後、ファームで最優秀防御率、最多勝率を２年連続で獲得。次世代のエース候補だ</figcaption></figure>
『FRIDAY』2023年6月9日号より

共同通信社（村上）

昨シーズン序盤、毎晩悪夢にうなされていた虎党が、今季は夢見心地の日々を過ごしている！首位をキープしているのだ（５月23日現在）！早くも脳裏にチラつくのは……。


【阪神タイガース】 18年ぶりの優勝が本当に見えてきた！データと徹底取材で判明｢これだけの根拠｣

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