警察官6〜7人に囲まれ……「猟銃とサバイバルナイフで4人殺害」長野立てこもり犯の「連行現場写真」
事件発生から約12時間たった早朝4時半ごろ、静まり返っていた周囲に犬の鳴き声が響き始めた。その数分後、一軒家から6〜7人の警察官に取り囲まれたひとりの男が出てきたーー。
5月26日の午前4時37分、長野県中野市の一軒家に立てこもっていた男が身柄を確保された。駆けつけた警官2人を含む4人が死亡した事件で、中野市の市議会議長の長男である青木政憲容疑者(31)が逮捕された。
青木容疑者は所持していた刃物で近くに住んでいた女性を刺したのち、通報で駆けつけた警部補と巡査部長の2人を所持していた猟銃で殺害。その後、猟銃を所持したまま自宅に戻り、立てこもった。
昨日夜までに家にいた容疑者の母親と叔母が逃げ出したため、容疑者は一人で自宅にこもっていたとみられる。
立てこもってから約12時間たった早朝4時半。本誌カメラマンがとらえた写真には、水色の服を着た男性を、防護服を着た警官が取り囲み移動していく様子が映っている。
「犯人が家から発砲する危険性があったので、現場から半径300m区域は立ち入り禁止となっており、近隣住民は近くの中学校の体育館に避難していました。昨日の夕方から周囲では『外に出ないでください』というアナウンスも鳴り響いて、異様な雰囲気でしたよ。逮捕前、身柄を確保された男が庭にいる犬を撫でていたという目撃証言もあります」(全国紙社会部記者)
さらにそのあと、被害者が乗っていると見られる担架が警察車両で運ばれていくなど、しばらく現場は騒然としていた。
のどかな田舎町で起きてしまった凄惨な事件。詳細の解明が待たれる。
- 撮影:幸多潤平