業界関係者も「不十分」と…ジャニーズ事務所が発表した「性加害問題対応策」への冷ややかな反応 | FRIDAYデジタル

業界関係者も「不十分」と…ジャニーズ事務所が発表した「性加害問題対応策」への冷ややかな反応

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
ジャニーズ事務所のジュリー社長(公式HPより)
ジャニーズ事務所のジュリー社長(公式HPより)

ジャニー喜多川氏の性加害問題で、26日、元ジャニーズJr.で被害者の橋田康氏(37)が日本外国特派員協会で記者会見を行った。橋田氏は中学1年生の時にジャニーズに入った。被害に遭ったのは活動を開始して1年ほど経った頃で、公演のため宿泊したホテルで深夜にジャニー氏が布団に入ってきて被害に遭ったことなどを語った。そして、こう訴えたのだ。

「こうやって皆さんの前でお話をしているのは、ひとえに、お世話になったジャニーズ事務所のこの問題が早く終結し、新しいスタートを切ってもらいたいから。そして、日本の芸能界、エンターテイメントが良い場になることを願ってのことです」

奇しくも、同日にジャニーズ事務所は、性加害問題の対応策を発表。それは、「心のケア相談窓口の開設」「外部専門家による再発防止特別チームの設置」「社外取締役の就任」の3本の柱からなる対応策だった。まず、「相談窓口」に関して対象者は、

〈本問題によって心を痛めたジャニーズ事務所の所属経験者〉

とし、5月31日に開設するとした。「外部専門家による再発防止特別チーム」は、元検事総長の林眞琴氏の指揮の下で結成され、性加害等の被害者支援を行っている臨床心理の女性研究者もメンバーに入る。「社外取締役の就任」に関しては、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一になった侍ジャパンのヘッドコーチ・白井一幸氏、男女共同参画の専門家でハラスメント領域において豊富な対応経験を持つ弁護士・藤井麻莉氏などが7月1日付で就任するという。

芸能事務所幹部が語る。

「会見をした橋田氏は、藤島ジュリー景子社長(56)がジャニー氏の性加害について『知らなかった』という発言をしたことに対し、『信用できない』と語っています。大半の世論もそのように感じているのではないでしょうか。そのトップが今回の発表では、自身に対し何の処分も課していない。さらに、性被害を扱う弁護士などで構成する第三者委員会を設置すべきという声が高まっているにもかかわらず、それもしていません。『社外取締役』というのが具体的に何をするのかも書かれていない。正直言って、今回の発表は”不十分”と言わざるを得ません」

もちろん今後新たな対策が発表される可能性はある。しかし、これで終わりということになれば「ジャニーズ事務所には自浄能力がない」と見限られてしまうのではないだろうか。

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事