稲葉監督も困惑した侍ジャパン辞退…強制わいせつ容疑・山川穂高「以前から疑問視の強い自己主張」言動
西武・山川穂高(31)の強制わいせつ疑惑が、波紋を広げている。
『文春オンライン』が、20代の知人女性Aさんが山川から強制的に性的暴行を受けたと報じたのは5月11日。山川は〈絶対に無理矢理ではない〉と強制的な行為を否定したが、23日には東京地方検察庁へ書類送検される。主砲を欠いた西武は、騒動が発覚した5月に6勝15敗(29日現在)と大失速し楽天と最下位争いを演じているのだ。
「山川は’17年に大学時代に知り合った年上の女性と結婚し、幼い娘さんもいます。いくら強制的なわいせつ行為を否定しても、不倫をし家族を裏切ったのは間違いありません。今回のスキャンダルで、イメージは相当悪くなったでしょう
山川は日本が優勝したWBC『侍ジャパン』メンバーにも選ばれ、ホームランを打つと『どすこいポーズ』でファンを盛り上げる愛されキャラとして有名でした。他の選手が疲れて報道陣へ対応しなくても、山川だけは立ち止まって『何か喋りましょうか』と応じてくれる。ファンやメディアからの評判は良かったんですが……」(スポーツ紙担当記者)
「プレミア」辞退も「五輪には出たい」
一方で「愛されキャラ」とは別の顔ものぞかせていた。
「最も疑問視されたのが、ライバル韓国を破り世界一となった’19年11月の『W B S C プレミア12』でのことです。この大会で同年に2回目の本塁打王を獲得した山川は、侍ジャパンの稲葉篤紀監督(当時)から代表メンバー候補に選出されます。しかしコンディション不良を理由に、召集を辞退しました。
関係者が首を傾げたのは、そこからです。体調不良を理由に代表を辞退しておきながら西武の秋季キャンプには参加し、元気にのびのびプレーしていた。稲葉監督も困惑したと思います。一方で山川は、各スポーツ紙の取材に『(東京五輪には日本代表として)出たいです』と話していたんです。『プレミア12』の辞退が影響したかわかりませんが結局、山川は稲葉さんが監督を務めた東京五輪には選ばれませんでした」(同前)
山川が「プレミア12」を辞退した、本当の理由は不明だ。関係者の間では、さまざまな憶測が流れた。
「稲葉監督の采配に不満を持っていたという話があります。’18年11月に行われた日米野球では、接戦となったメジャー選抜との9回に、山川は4番を務めながら代打を送られています。稲葉監督は試合後『自分のタイミング、間合いで打てていないと判断しました』と語っていました。
また『プレミア12』には、今はメジャーで活躍する吉田正尚や鈴木誠也も選ばれ山川は自分が4番になれないと考えたという情報もあるんです。山川は意外と自己主張が強い。代表辞退は、チームの意向でなく自分の感情や都合を優先したからなのではないかという憶測が起きたんです。山川は決して本意ではないでしょうが、『プレミア12』より世界中から注目される五輪出場を希望したことで、ネット上では『都合が良すぎるのではないか』と批判が上がっていました」(同前)
Aさんへの強制わいせつ疑惑で、「愛されキャラ」とは別の面が明らかになった山川。事件化したとなれば、球界復帰へのハードルは相当高いだろう。
- PHOTO:小松寛之