<h3><span class="strongInContent">意識高い系のひとたちの朝は、コーヒーより「抹茶」「スムージー」。そして…</span></h3>
<p>意識高い系の人たちを中心に始まった、アメリカのコーヒー離れ。朝のコーヒー習慣をよりヘルシーなものにシフトするべく、新たなジャンルとしてマッシュルームコーヒーや、集中力を上げるためのグミが売り切れるほどの人気になっている。</p>
<p>もともと、コーヒーよりカフェインが少なく、抗酸化作用のあるといわれる「抹茶」や、不足しがちな野菜やフルーツを効率よく摂れる「スムージー」に朝のドリンクをシフトする人もいたが、そこに新たなジャンルとして「マッシュルームコーヒー」が台頭してきている。</p>
<figure id="attachment_314586" aria-describedby="caption-attachment-314586" style="width: 4592px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="67c355da"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/06/b763d44bf5a7448d65e5723e248a5313.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-314586" class="wp-caption-text">ダークローストのコーヒーがベース。しっかりとした苦味のあるコーヒーで、カフェインの量は通常のダークローストコーヒーと同じくらいだが、エネルギーが持続するので朝１杯飲むだけで十分。１日のコーヒー摂取量が抑えられる</figcaption></figure>
<h3><span class="strongInContent">「マッシュルームコーヒー」とは…</span></h3>
<p>「マシュルームコーヒー」とは、アダプトゲンと呼ばれる薬効のあるキノコや薬草をコーヒーに配合したもの。レイシ茸や冬虫夏草、チャーガなどがアダプトゲンにあたり、日本では漢方薬としてなじみがある。</p>
<p>ロサンゼルスではスペシャリティコーヒー店が熱烈なファンをつかむ一方、コーヒーによるカフェインの過剰摂取、胃の不調、常飲することでカフェインの耐性ができてしまうという点を懸念する声も多かった。</p>
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<p>マッシュルームコーヒーの大きなメリットは、コーヒーのメリットはそのままにアダプトゲンの健康効果を得られる点にある。マッシュルームコーヒーは、日中の活力や免疫力のアップ、抗ストレス作用、抗炎症などをうたうものが多い。</p>
<p>また、コーヒーをマッシュルームコーヒーに置き換えることでエネルギーが持続しやすく、１日のコーヒー摂取量を減らすことができる。コーヒーのデメリットが軽減でき、なかでもカフェインの摂取量が減ることで質のよい睡眠につながり、日中のパフォーマンスがアップするというのも人気の理由になっている。</p>
<figure id="attachment_314587" aria-describedby="caption-attachment-314587" style="width: 4592px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3bdc80d9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/06/5fb562a0052bdb4aef48ac2ad97f7dac.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-314587" class="wp-caption-text">レギュラーコーヒータイプのマッシュルームコーヒー「Think」。340g入りで$15.99（2,158円）</figcaption></figure>
<h3><span class="strongInContent">コーヒーと同じように飲めて、日中のパフォーマンスがアップ！</span></h3>
<p>ロサンゼルス在住の筆者が市場でマッシュルームコーヒーを目にするようになったのは2015年頃から。パイオニアとなっているブランドが「Four Sigmatic」だ。発売当初はインスタントコーヒーのように、お湯やミルクに混ぜて飲む商品だけだったが、最近ではレギュラーコーヒータイプも販売。</p>
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<p>見た目は、コーヒー豆を挽いたレギュラーコーヒーと変わらず、淹れ方もドリップコーヒーとまったく同じ。すでにアダプトゲンの有効成分が挽いたコーヒー豆に配合されているので、いつも通りコーヒードリッパーでいれるだけでアダプトゲンの健康効果が得られる仕組みだ。コーヒーメーカーやフレンチプレスでもいれられる。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="売切れ店続出の「Focus（集中）グミ」"></div>
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<p>同ブランドの「Lion’s Mane（ヤマブシタケ）」が入っているレギュラーコーヒータイプ「Think」を筆者が試してみた。コーヒーの香りもよく、しっかりとした味わいで、配合されている薬効成分の苦味などはまったくしない。個人的には、いつものコーヒーだと昼食後にエネルギーが切れて集中力が落ちる傾向にあるが、このマッシュルームコーヒーを飲んだ時はエネルギーが持続すると感じた。</p>
<p>このブランドの成功を受け、今では若い世代向け、カフェイン量を減らしアダプトゲンの有効成分の量を増やしたものなど、たくさんのマッシュルームコーヒーブランドが追随して登場している。もちろん、マッシュルームコーヒーといってもドラッグの作用があるキノコではないので、日本からオーダーしたり、渡米時にお土産として持ち帰ることも可能。</p>
<figure id="attachment_314588" aria-describedby="caption-attachment-314588" style="width: 4592px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="30c34726"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/06/2b9b4be7f7b427af2573bbf423d1d847.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-314588" class="wp-caption-text">SNSでバズり一時入手困難になった「OLLY Laser FOCUS」。36粒入りで14ドル（約1890円）。高麗人参の成分が入っているサプリメントグミだ。1日２粒が目安</figcaption></figure>
<h3><span class="strongInContent">コーヒーの替わり!?  売切れ店続出の「Focus（集中）グミ」</span></h3>
<p>コーヒーユーザーの中には、「集中力アップ」を目的として飲んでいる人も少なくない。そういった人たちから支持を集めているのが、高麗人参の成分やビタミンを配合した「Focus（集中）グミ」だ。</p>
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<p>サプリメントメーカーOLLYが販売したもので、TikTokで効果を投稿する人が相次ぎ数億回再生され、一時アメリカ全土で売り切れるほど人気になった。朝早い仕事や長時間労働の人のほか、テスト前の学生や家事で多忙な主婦まで、あらゆる層から「仕事がはかどる」、「集中できる！」と高いレビューを得ている。</p>
<p>高麗人参とAlpha GPC、ビタミンB群が主要成分で、ラベルには「頭の回転が速く、タスクに集中できる」と書いてある。高麗人参は、「ゾーンに入れる」と記載があり、集中力が高まって頭の回転が速くなり、タスクに集中できるとのこと。</p>
<p>Alpha GPCは、脳の栄養補給とのことで、学習能力向上に効果があるとされる成分。ビタミンB群は脳のシグナルを出すのに必要な栄養素なのだそう。カフェインフリーなので、夕方に集中力が欲しい時のほか、子供も食べられるのがメリットだ。</p>
<figure id="attachment_314589" aria-describedby="caption-attachment-314589" style="width: 4592px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="077535c9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/06/8e02ba61df43d9524de72af324296046.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-314589" class="wp-caption-text">オレンジとイチゴを混ぜた爽やかな味でまわりに砂糖もついているため、お菓子のグミのようで食べやすい</figcaption></figure>
<p>グミなので水などが不要で、デスクに置いておけば集中力が切れた時に手軽に食べられる。筆者も試し見たところ、食後の１〜２時間は仕事がはかどった。ただ、砂糖がたっぷり含まれているサプリメントなので、有効成分が効果を発揮しているかは定かではない。</p>
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<p>「Focus」をテーマにしたアダプトゲンを配合したサプリメントはほかのブランドからも販売され、こちらもサプリメントの新ジャンルとなっている。ナチュラルな素材が原料のデメリットが少ない商品はこれからも続々と登場しそうだ。</p>
<p>※　１ドル135円で計算しています</p>


健康系の編集ライター、ヘルスコーチ。1980年、新潟県生まれ。健康系雑誌の編集部を経て2015年に渡米しフリーランスに。現在はロサンゼルスに在住し、健康や美容、ダイエットなどをテーマに日本のメディアで執筆。ヘルスコーチとしてオンラインで個別のダイエットコーチングも行う。

廣田陽子

意識高い系の人たちを中心に始まった、アメリカのコーヒー離れ。「抹茶」や、「スムージー」に朝のドリンクをシフトする人もいたが、いま新たなジャンルとして「マッシュルームコーヒー」が台頭してきている。

コーヒー離れが加速！？アメリカで「マッシュルームコーヒー」と「グミ」がバカ売れのワケ

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