元女性従業員が激怒告発…秋元さくらが手掛けるミッドタウン日比谷の高級フレンチで「悪質セクハラ」
有名オーナーシェフ・秋元さくら氏のソムリエ夫が……
「憧れのシェフのお店で働けて、最初は夢のようでした。それなのに、こんな形でお店を辞めることになるなんて……」
東京・日比谷の人気高級フレンチ『モルソー』で、従業員がセクハラトラブルによって相次いで退職していたことが明らかになった。
『モルソー』は’09年、女性シェフの秋元さくら氏が29歳のときに、夫でソムリエのX氏と共に東京・目黒に開業した(’18年に「東京ミッドタウン日比谷」に移転)。NHK『あさイチ』など数多くのメディアに出演する有名シェフの料理を楽しめるとあって、人気を博していた。
だが実は、そんな人気フレンチの店内では、共同経営者であるX氏によるセクハラが横行していたという。冒頭のように語る元従業員の女性・Aさんもその″被害者″の一人だ。Aさんが証言する。
「私は今年1月から働き始めました。勤めて間もない頃に、女性スタッフから、『Xさんのセクハラ癖がひどいから気をつけて』とのアドバイスがありました。まさかと思っていたけど、働いていくうちに、X氏の言動に違和感を覚えました。開店前、キッチンで下準備をしていたときに、X氏が隣にきて……。最初は仕事の話をしていましたが、徐々に距離を詰めてきて、私の腕や腰に触れてきたんです。バックヤードで一緒に休憩する際には、『Aさんが好き』『顔がタイプ』と言われたこともありました」
Aさんは助けを求めようとしたが、シェフの秋元氏はセクハラ行為を見て見ぬふりしていたという。
「今年3月上旬、退職するスタッフの送別会が開かれました。掘りごたつ式のテーブルでX氏の隣に座らされると、X氏は笑った拍子に太ももに触れてきた。私が咄嗟に離れると、X氏は大きな声で『オレの隣、そんなに嫌?』と叱責してきたんです。動くことができず、仕方なく隣に座っていると、X氏はまた太ももや腕などに触れてきて……。さくらシェフは私の目の前に座っていましたが、ただ笑って見ているだけでした」
X氏によるセクハラ行為は、Aさん以外の従業員にも行われていたという。
「X氏のセクハラを同僚のBさんに相談したら、彼女が過去にもっとひどいことをされていたことがわかりました。X氏から食事に誘われて、個室で抱きつかれてキスまでされたそうです。『Bちゃんとなら性交渉ができる。いつがいい?』と言われたこともあったといいます。他にも、下着の色や経験人数を聞いてきたり、着替え中に更衣室の扉を開けたり……。そういったセクハラ行為を受けたというスタッフは何人もいます」
そして今年3月中旬、セクハラを訴えたAさんを含む女性スタッフ2名と、セクハラ行為を容認できないという男性スタッフ1名が退職願を出した。
Aさんはその後、日常的に受けていたセクハラ行為について、労働者ユニオンを通して『モルソー』に損害賠償を請求した。それに対し秋元氏の代理人弁護士は、「セクハラと言われても否定できない言動があった」と認めたうえで30万円の解決金を提示してきたが、Aさんは示談を拒否したという。
「二度と同じような被害が起きないように、セクハラを告発しようと決めました」
秋元氏はAさんの主張にどう反論するのか。5月下旬、出勤前の秋元氏を直撃したが、
「お話しすることはありません」
と語るのみだった。後日、秋元氏の代理人弁護士を通して本誌に送られてきた文書では、Aさんと交わした書面から一転、セクハラを次のように否定した。
「セクハラ行為は一切ありません。このことは従業員含め関係者から事情を聴取して確認しております」
信頼するシェフに裏切られたというAさんの訴えと、全くの事実無根と主張する秋元夫妻。果たして、このセクハラトラブルはどんな結末を迎えるだろうか。





『FRIDAY』2023年6月16・23日号より
PHOTO:Aさん提供(LINEスクショ、X氏) 小川内孝行