開幕前は〈優勝を狙う〉と豪語も…2年連続最下位危機の中日・立浪監督「それでも解任ナシ」の特殊事情 | FRIDAYデジタル

開幕前は〈優勝を狙う〉と豪語も…2年連続最下位危機の中日・立浪監督「それでも解任ナシ」の特殊事情

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下位に低迷する中日を率いる立浪監督(PHOTO:時事通信社)
下位に低迷する中日を率いる立浪監督(PHOTO:時事通信社)

〈優勝を狙う〉

開幕前に地元紙『中日スポーツ』などのインタビューに対し、こう宣言していたのは中日の立浪和義監督(53)だ。

だが今季の苦戦はご存知のとおり。6月7日の西武戦では、今季4度目のサヨナラ負けを喫するなど低迷。22勝33敗と、2年連続最下位の危機にあるのだ(成績は6月8日時点、以下同)。

「投手陣はがんばっているのですが得点率が低い。チーム本塁打24、同得点155はいずれも両リーグワーストです。ヒットは出ても打線がつながらない。得点力が弱い要因の一つが、4番を任されることが多い石川昂弥の不振でしょう。6月7日の西武戦まで14打席連続で無安打。打率は2割台前半と流れを止めてしまっています。

石川は中日の地元・愛知県出身で野球の名門・東邦高を出た、将来のスターと期待される3年目です。立浪監督が『4番で出しているので(不調を)なんとか克服してもらいたい』と、粘り強く起用し続けるのもわかります。ただ本人に重圧がかかっているのは確かです」(スポーツ紙担当記者)

天才のレベルの高い打撃理論

PL学園時代の立浪監督
PL学園時代の立浪監督

立浪監督の指導法にも疑問が出ている。

「立浪監督は、プロ1年目からレギュラーを獲得し通算2000本安打を達成した天才打者です。レベルの高い自身の打撃理論で指導していますが、完全には理解できていない選手がほとんでしょう。岡林勇希、鵜飼航丞など才能のある若手はイマひとつブレイクできず、大砲不足は否めません」

一時は休養報道も出た立浪監督。3年契約の2年目とはいえ、このまま借金が増えれば解任の声はさらに高まるだろう。しかし、その可能性は限りなく低いという。

「落合博満・元監督を推していた白井文吾オーナーが退任し、ようやく実現した生え抜きのスター指導者ですからね。加藤宏幸球団代表が〈(立浪監督が)辞めるなら私も辞任する〉と語っているとおり、よっぽどのことがない限り解任しないでしょう。

成績が振るわない一方で、観客動員数が増えているのも監督続投を後押ししています。名古屋のファンは温かい。最下位でも熱心に応援してくれるドラゴンズファンに、立浪監督は支えられているんです」(球団関係者)

開幕前の優勝宣言を実現できるか。立浪監督の巻き返しを、中日ファンは期待している。

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  • PHOTO時事通信社 岡沢克郎/アフロ

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