驚異のペースで量産!エンゼルス・大谷翔平「ホームラン50発とキングが現実に」超進化型バット | FRIDAYデジタル

驚異のペースで量産!エンゼルス・大谷翔平「ホームラン50発とキングが現実に」超進化型バット

34.5インチ(約87.6㎝)"1インチの微調整"が効果アリ

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
大谷が今シーズン既に5度も打撃妨害で出塁しているのも、バットが長くなったことが原因の一つかもしれない
大谷が今シーズン既に5度も打撃妨害で出塁しているのも、バットが長くなったことが原因の一つかもしれない

この男はまだ成長するのか。エンゼルス・大谷翔平(28)が6月11日に放った第18号本塁打は、球界を驚愕させた。3点を追う3回裏、マリナーズのウー(23)が投じた内角低めのスライダーを完璧に捉え、ライトスタンドに突き刺したのだ。

「見逃せばボールです。あの難しい球をホームランにしてしまうのですから、相手チームからすればもう打ち取る術がありませんよ。直近12戦で7発、シーズン44本ペース(数字は6月13日時点)で、’21年に記録した46本に迫る勢いで本塁打を量産しています」(スポーツ紙デスク)

好調の裏には、今シーズンから取り入れた″変化″がある。スポーツライターの友成那智氏が明かす。

「4月まではなかなか飛距離が出ず、フェンスギリギリのホームランや、最後に失速してしまう打球が多かった。そこで、5月中旬から、少し腰を落として下半身の力がバットに伝わりやすくする構えに変更したんです。その結果、代名詞である135m級の特大ホームランが増えてきた。実は大谷はこうしたマイナーチェンジを頻繁に行っています」

プロ通算474本塁打を誇る野球解説者・田淵幸一氏は、大谷のタイミングの取りかたとトップの位置に注目している。

「彼のバッティングの引き出しは3通りあります。基本は、右足をステップせずにかかとでタイミングを取る。調子が悪くなったり、長打が減ったりすると、足をわずかに上げる。タイミングの取りづらい投手の場合はすり足で打つこともあります。

この使い分けができているのが、今季の好調の要因でしょう。また、構える際の手の位置を状況に応じて変えている。重心を低く、トップの位置は高くすることで、スイングの遠心力が増してホームランが出やすくなるのです」

大谷の今季最大の″変化″は、バットだ。昨季まで使っていた33.5インチ(約85.1㎝)から、34.5インチ(約87.6㎝)に変えている。田淵氏や王貞治氏、落合博満氏など、球史に名を刻む強打者たちが愛用してきた「規格外」のバットで、当然、扱いは困難になる。

「たった1インチの違いでも、アスリートにとっては大きな差。バットを長くすると、アウトコースを流してレフトスタンドに放りこみやすくなる反面、インコースのボールへの対応が難しくなる。ただ、先日の18号本塁打を見ると、それにも適応し始めている。これからさらにホームランは増えるでしょうね」(田淵氏)

現在、大谷と本塁打王を争っているのは昨季62本塁打のアーロン・ジャッジ(31・ヤンキース)や、アストロズの主砲ヨルダン・アルバレス(25)だ。

「両者ともケガの多い選手で、特にジャッジは、150試合以上に出場したシーズンが過去7年で2回。昨季と同じ活躍ができるとは考えにくい。現在は14打数に1本塁打のペースですが、これから12打数に1本以上のペースに上げ、600打席以上に立てれば50発は可能です。本塁打王はほぼ確実でしょう」(前出・友成氏)

こんな願望を現実にするのが、大谷だ。

昨季より肘を高く上げ、腰を落とした構えになった大谷。13日にも2本塁打を放ち、リーグトップに躍り出た
昨季より肘を高く上げ、腰を落とした構えになった大谷。13日にも2本塁打を放ち、リーグトップに躍り出た

『FRIDAY』2023年6月30日号より

  • PHOTOAFLO

Photo Gallery2

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事