「何やってるんですか」「有給休暇」…厳しい愛のムチに透けて見える巨人・菅野と原監督の微妙な関係 | FRIDAYデジタル

「何やってるんですか」「有給休暇」…厳しい愛のムチに透けて見える巨人・菅野と原監督の微妙な関係

原監督から「職場放棄」のフレーズを浴びせられた選手は、トレードで放出されていた

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今年2月の宮崎キャンプで菅野の投球を見守る原監督。この頃はまだ2人に距離感を感じることはなかったが…(写真:産経新聞社)
今年2月の宮崎キャンプで菅野の投球を見守る原監督。この頃はまだ2人に距離感を感じることはなかったが…(写真:産経新聞社)

3月に訴えた右肘の張りで出遅れ、6月11日のソフトバンク戦(PayPayドーム)で1軍復帰した巨人・菅野智之投手(33)は5回2失点という内容ながらようやく今季初勝利。ただ、開幕から2ヵ月以上も遅れての白星に、伯父でもある全権監督のご機嫌を思いのほか損ねていた。

試合後、ヒーローインタビューに呼ばれた菅野は真っ黒に日焼けした顔で「すごくつらい時間でしたけど、少し報われたような気がするので、また頑張っていきたいです」と喜びを語り、さらに「生涯忘れることのできない1勝になったと思います」としみじみ感慨にふけった。

しかし、原辰徳監督(64)は甥っ子のシーズン初白星にも「勝ちがついたというところが良かったんじゃないでしょうかね。まだできるでしょう」とそっけないコメントに終始。エースナンバー背番号18をつける菅野の帰還にも、さしたる喜びを見せないままだった。

3月18日の日本ハムとのオープン戦中に右肘の違和感が出て1回で緊急降板。故障が癒えた後も寝違いを発症するなど、実戦復帰の時期はずれ込んだ。原監督は菅野の実戦復帰のめどが立っていなかった5月上旬、怒りもあらわに「俺が聞きたいよ。取材してきてよ!『何やってるんですか?』って」と番記者にぶちまけた。

ようやく2軍戦で実戦に復帰した5月28日には「内容等々聞いてませんけども、一応マウンドに上がったということ」と興味も見せず、復帰2戦目を終えた6月4日には「時間は十分にあげてるつもりなんだけどね。会社で休みを取るのはなんていうんだっけ? 有給か。有給の時間はもうとっくに過ぎてるんじゃない?」と皮肉たっぷりに語って周囲を凍り付かせた。

一方ですでに今季8勝を挙げている戸郷翔征投手(23)を「うちのエース」と呼び、菅野は〝過去の人〟扱い。伯父からの痛烈すぎるコメントの数々に菅野自身は「自分がまいた種なので……」と殊勝だったが、周囲も「さすがに厳しすぎるのでは」と心配したほどの皮肉の数々だった。

巨人担当記者は「原監督が最も嫌うのが故障離脱。よく『ケガでいなくなるのは職場放棄と同じ』などと話しますが、’21年には2月のキャンプ序盤で故障した田口麗斗投手に『職場放棄』のフレーズを浴びせ、そのシーズンの開幕直前にトレードで放出したことがあります。菅野に限っては放出までは考えなかったでしょうが、危険信号が出ていました」と戦々恐々。

5月31 日に原監督の母であり、菅野にとっては祖母にあたるカツヨさんが老衰で死去。通夜と葬儀は6月4、5日に行われ、原監督は出席していた菅野と顔を合わせたが、その時のことを「智之を久々に見たよ」と心中穏やかではない様子で振り返った。

伯父と甥っ子の関係に漂う緊張感。チーム内に火種が生まれつつある。

11日のソフトバンク戦で今季初勝利を挙げた巨人・菅野だが、手放しでは喜べないようで……(写真:産経新聞社)
11日のソフトバンク戦で今季初勝利を挙げた巨人・菅野だが、手放しでは喜べないようで……(写真:産経新聞社)

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