矢野前監督は「2万4000円チケット」を売っているのに…「裏切り者」と言われた「辞めトラ」の明暗 | FRIDAYデジタル

矢野前監督は「2万4000円チケット」を売っているのに…「裏切り者」と言われた「辞めトラ」の明暗

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

18年ぶりのリーグ優勝に突き進む阪神。交流戦は9位に沈み、首位から陥落したものの、オールスター全部門を虎戦士がジャックするなど、いまだフィーバーは続いている。その恩恵を最も受けているのが、阪神戦の中継に携わるタイガースOBたちだ。

「福留孝介氏を筆頭に、鳥谷敬氏、糸井嘉男氏らが、かなりの頻度で阪神戦のテレビ&ラジオ中継にキャスティングされています。6月9日に関西テレビで放送された日本ハムVS阪神戦は鳥谷氏、糸井氏が初めてコンビを組んで解説。虎党の間で話題となりました。話術に長けた今成亮太氏はテレビ局のスポーツYouTubeチャンネルのMCを任される機会が増えています」(スポーツ紙野球デスク)

だが、すべてのOBがバブルに湧いているわけではない。

福留氏、糸井氏のように昨シーズン限りでユニホームを脱いだ〝辞めトラ〟の中で、明暗がクッキリわかれているのだ。

矢野燿大前監督はフリー解説者として複数のテレビで解説するほか、講演会でも稼いでいる。しかしその陰で矢野前監督を支えた井上一樹・前ヘッドコーチは職探しに苦労しているという
矢野燿大前監督はフリー解説者として複数のテレビで解説するほか、講演会でも稼いでいる。しかしその陰で矢野前監督を支えた井上一樹・前ヘッドコーチは職探しに苦労しているという

「矢野燿大前監督はABCテレビ(テレビ朝日系)の専属解説者に戻るかと思われましたが、フリー解説者となってサンテレビや毎日放送でも解説をしています。講演会でも稼いでいますね。監督在任中、試合後の監督インタビューで『ちょっといいですか』と文字職人・杉浦誠司氏を紹介して『営利目的だ』と抗議されたことがありましたが、同氏と4月にイベント『オレたちの夢vol.1』を開催しています。2部制で、最も高いチケットは2万円しました。

また、5月28日に東京で初開催した『ファンミーティング2023』は、マネジメント会社社長が司会を務めるなど、たいして経費はかかっていないのに、最高2万4000円とホテルのディナーショー並みのお値段。コアなファン層をターゲットに高い収益を上げることに成功しています」(在阪テレビ局スタッフ)

後光が差す〝阪神前監督〟の看板がある矢野前監督はまだいいが、目も当てられないのは井上一樹前ヘッドコーチだ。

「中日時代の先輩である矢野さんに口説かれて、縁もゆかりもない大阪市内のホテルに住みながら阪神のコーチをやったことで、地元名古屋のタニマチ筋から『この裏切り者!』と総スカンを食らっています。コーチになる前に専属で解説していたラジオ局には戻れず、地元紙の新聞での評論もできない。仕事と言えば月に1回程度、地元ラジオ局のナイター中継の解説が入る程度。今はコーチ時代の貯金と名古屋の歓楽街で営む焼肉店の顧問料しか収入はない。来シーズンに向けて、再就職できないか中日ドラゴンズの幹部に水面下で交渉しているようです」

矢野政権が優勝できていれば――また違った人生が待っていたかもしれない。プロの世界はかくも厳しいのである。

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事