書類送検された”山川ショック” 最下位に低迷する西武の「雰囲気が良くなるはずがない」別の理由 | FRIDAYデジタル

書類送検された”山川ショック” 最下位に低迷する西武の「雰囲気が良くなるはずがない」別の理由

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5月に事件が発覚して以来、3軍扱いで調整を続ける山川。最下位に低迷しているのはチームの中心選手の不在だけではないようだ(写真:時事通信)
5月に事件が発覚して以来、3軍扱いで調整を続ける山川。最下位に低迷しているのはチームの中心選手の不在だけではないようだ(写真:時事通信)

5月23日に警視庁麻布署から知人女性への強制性交の疑いによって書類送検された山川穂高内野手(31)。現在も当の本人は3軍扱いで西武のファーム施設で練習の日々が続くが、主砲を欠いたチームは借金「13」でパ・リーグ最下位に沈む。シーズン前にはリーグ屈指の投手力を評価されてダークホースに挙げる声もあったが、上位進出への望みはどうにも見えてこない。

山川騒動の余波はやはりチーム内の空気に影を落としている。ファーム施設での練習を見たことのある球団OBはこう指摘する。

「性的なスキャンダルで実質的に出場禁止になっている山川が、自宅謹慎してくれていればまだよかったが、なまじ目に付く室内練習場で動いている。雰囲気が良くなるはずもない」

さらに別の球界関係者はこう明かす。

「山川のために女性に声を掛けて飲み会をセッティングしていた後輩選手たちは『自分にも捜査の手が及ぶのではないか』と気が気ではないのではないか」

関わった選手の中には、一軍での試合経験がある選手が複数いると言われており、調査が及びことによる精神面への影響が、多少なりともプレーにも響いている、という見方だ。

山川の騒動が起こるか否かに関わらず、今季、松井稼頭央・新監督(47)を迎えるにあたり、戦力整備でもつまずきはあった。正捕手にして主軸打者だった森友哉捕手(27)が同リーグのオリックスにFA移籍。代わりに日本ハムからFA宣言した近藤健介外野手(29)の補強を画策したが、ソフトバンクの資金力の前に敗れた。

森の穴埋めもままならないまま、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での右手小指骨折の影響で主将にして正遊撃手の源田壮亮内野手(30)が開幕からおよそ2ヵ月の離脱を強いられた。

さらに国外からの補強も失敗と断じていいだろう。デビッド・マキノン内野手(30)は打率.243、7本塁打、24打点とまだマシな方。もう一人のマーク・ペイトン外野手(31)は4月29日の楽天戦で左翼フェンス際の飛球を捕れず、着地時に右足を負傷。翌30日に出場選手登録を抹消され、それっきり1軍ではお目に掛かれず、2軍戦でも5月21日に出場が確認されているが、その後は丸1カ月間実戦出場もない。

助っ人補強もダメなら国内他球団とのトレードを敢行するしかないが、交流戦中に画策したセ・リーグ在京球団との商談は早々に破談。オリックスが巨人と、日本ハムが中日との交換トレードを成立させるのを横目に、手をこまねいている。

「他球団から西武に求められているのは豊富なリリーフ投手。明らかに西武には長打を打てる野手が足りないはずなのに、野手との交換でも出し惜しむ。トレードにならない」

とセ・リーグ球団関係者は首をひねる。

チームとして戦力が整わない状況でシーズン開幕を迎え、予期せぬ形での山川の離脱でチャンスを得たはずの若手たちも、精神面に不安を抱えたままでは上位進出など望むべくもない。松井監督の指導者としての経験不足は試合を重ねることで補っていくしかないが、かつての名門は暗黒期に突入するかもしれない。

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