打率、打点、本塁打…「チーム21冠」大谷翔平「前人未到のメジャー初『四冠王』」がとれる理由 | FRIDAYデジタル

打率、打点、本塁打…「チーム21冠」大谷翔平「前人未到のメジャー初『四冠王』」がとれる理由

本塁打、打率、打点に加えて「奪三振王」も狙える!ただいま「チーム21冠」を独走中

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今シーズンからニューバランスと契約を結んだ大谷。スポンサー収入も推定45億円と、メジャートップの数字だ
今シーズンからニューバランスと契約を結んだ大谷。スポンサー収入も推定45億円と、メジャートップの数字だ

敵地・カウフマンスタジアムで迎えた第3打席、エンゼルスの大谷翔平(28)は、ロイヤルズの200勝投手ザック・グリンキー(39)が投じた誘い球、アウトコースのチェンジアップを悠々と見送った。カウント3ボール2ストライク。続く6球目、甘く入ったカーブを大谷は見逃さずに捉え、爆発的な打球音とともに放たれた188.5㎞/hの白球は、瞬く間にライトスタンドへ消えていった――。

大谷の打棒が火を噴いている。6月20日時点で24本塁打、58打点、.300。そのほか、盗塁数(10個)やエースとしてローテを守る投手・大谷の成績なども併せれば、「チーム21冠」の無双状態だ。その好調ぶりに、メジャーでのプレー経験を持つ野球解説者の藪恵壹氏も舌を巻く。

「構えの際に少しだけ右足をオープンにしています。こうすることで今までよりもボールをよく見て、近いポイントで打つことができ、選球眼も向上する。並の打者ならポイントを近くすることで差し込まれるリスクが上がりますが、大谷には関係ない。

規格外のスイングスピードとパワーがあるから、ギリギリまでボールを見極めてからでもスイングが間に合う。少々振り遅れても、逆方向に持って行けるんです。その証拠に、19~23号は全てセンターから左に打球が集まっている。もはや『引っ張って飛ばす』なんて意識は消えています」

本塁打・打点でリーグトップの大谷は、今年のメジャーで最も三冠王に近い。

「おそらく、一番難しいのは首位打者のタイトルでしょう。大谷は首位のオースティン・ヘイズ(オリオールズ・27)と2分差で8位。5位には吉田正尚(レッドソックス・29)がいます。

ただ、今年の大谷はボールを引きつけて広角に打ち分けられているので、打率・出塁率が例年よりも高くなっています。ここからさらに上げる可能性は充分にある。シーズン終盤に二刀流の大谷と新人の吉田が首位打者争いを演じる展開になれば、日本中が沸くでしょう」(スポーツ紙デスク)

複数タイトルが期待された’21年は、シーズン終盤で大失速したが……。

「あの時は、リーグMVPに3回輝いたマイク・トラウト(31)が怪我によって出場できないことが多く、チームに強打者が大谷しかいない状況。まともに勝負してもらえなかった。しかし、今年はトラウトも復活し、大谷に続く3番打者として君臨しています。当然、勝負を避けられることは減り、そのぶんチャンスも増えるでしょう」(同前)

ファンに「三冠王」の夢を見せるだけで終わらないのが、大谷の恐ろしさだ。

「現在、被打率はリーグトップ、奪三振ランキングがリーグ3位。ここから調子を上げれば、奪三振王も含めた『四冠王』も不可能ではありませんよ。そうなれば、今オフの契約は12年総額1000億円近い金額になるでしょう」(前出・藪氏)

万年下位だったチームも、大谷の活躍でア・リーグ西地区の2位につけている。4冠とともに、チャンピオンリングをはめた大谷が見られるかもしれない。

ピッチャーとしては、時速100マイルを超えるストレートに加えカーブ、スイーパー、縦スラ、カットボールなど多彩な変化球を操る。
ピッチャーとしては、時速100マイルを超えるストレートに加えカーブ、スイーパー、縦スラ、カットボールなど多彩な変化球を操る。
打者としては、2番起用時の打率が.356、OPS(出塁率+長打率)が1.295
打者としては、2番起用時の打率が.356、OPS(出塁率+長打率)が1.295

『FRIDAY』2023年7月7日号より

  • PHOTOAFLO、共同通信社

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