最も安い部屋が4500万円…!中国人セレブが「タイで高級マンションを爆買しまくる」意外な理由 | FRIDAYデジタル

最も安い部屋が4500万円…!中国人セレブが「タイで高級マンションを爆買しまくる」意外な理由

日本の状況とそっくり コロナ禍から逃げ出すためにバンコク、チェンマイ、パタヤなどの超高級物件を次々と購入

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コロナショックも消え、賑わうタイの中華街。訪タイ中国人を狙った拉致事件など、犯罪も起きているという
コロナショックも消え、賑わうタイの中華街。訪タイ中国人を狙った拉致事件など、犯罪も起きているという

「中国のセレブたちが今、こぞってタイの不動産を買い漁(あさ)っています」(バンコク駐在の外信部記者)

ロイター通信が、〈タイでの不動産購入に注目する中国人、社会インフラと「自由」が魅力〉と題するニュースを報じたのは今年5月のこと。タイの政府系住宅金融機関の調査によれば、今年1~3月にコンドミニアム等の不動産を購入した外国人の中で、最も多いのが中国人だった。外国人購入者の実に46%を中国人が占めているというが、一体なぜなのか。

「まずは、自国の通貨に対する信頼の低下。そして、これまでゼロコロナ政策で政府の厳しい管理下で国内に閉じ込められていた富裕層が、再びコロナ禍が襲ってきた時に備え、タイやシンガポールに避難先を確保しているのです。以前は中国人が投資目的で物件を購入していましたが、コロナ後は居住用として物件を探してほしいとの問い合わせも急増しています」(バンコクの不動産会社社長)

バンコクで最も地価が高いとされるサイアム駅周辺。高層ビルや百貨店が立ち並び、海外のハイブランドショップが軒を連ねるが、その中には建設中の高級マンションも多く見られる。

「富裕層の中国人が興味を示す物件は、生活に便利なバンコクや北部のチェンマイ。それにビーチリゾートのパタヤなどが人気です。タイの都市部では医療やインターナショナルスクールも充実しており、外国人にとっても住みやすいのでしょう」(タイ人の投資会社社長)

サイアムから数駅先には、昨年完成したばかりの45階建て高級コンドミニアムがある。同建物のホームページを見ると英語、タイ語、日本語、そして中国語で物件の概要が書かれており、最も安い1ベッドルームの部屋が約4500万円。高級ホテルと提携し、最高のサービスが受けられるのがウリだという。

「先日、問い合わせていただいた中国の方は、『駅から比較的近く、仮に人に貸すことになっても月に10万から15万バーツ(約40万円から60万円)の家賃が取れる物件』を希望されていました」(前出・不動産会社社長)

ただし、タイでは外国人がマンションを買う場合、さまざまな制約がついて回ると語るのは前出の投資会社社長だ。

「日本では、中国人が日本の土地を買い占めていることがニュースになっているようですが、タイでは外国人が簡単に土地を買うことはできません。原則はマンションの区分所有だけ。

それも分譲マンション全体面積のうち外国人が購入できるのは49%までという決まりがある。他にも、年間いくら以上タイに投資することなどの規制もありますが、そうした条件付きでも、タイは中国人資産家にとって魅力的なんです」

前出の不動産会社社長によれば、「中国人の爆買いが進めば、住民同士のトラブルが増えるのではないか」と業者間で不安の声も広がっているといい、タイにとって中国マネーの流入は大歓迎とまではいかないようだ。

高層マンションが建ち並ぶ。バンコクのインターナショナルスクールでは、中国人の子どもが全生徒の3割を占めるほど増加している
高層マンションが建ち並ぶ。バンコクのインターナショナルスクールでは、中国人の子どもが全生徒の3割を占めるほど増加している

『FRIDAY』2023年7月7日号より

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