【最新写真を独占入手!】元日産会長・カルロス・ゴーン被告 逃亡先・レバノンでの「超セレブ生活」
1400億円余りの損害賠償を求める訴訟を起こし、今も優雅な日々を送るが、国際手配で緊急逮捕もありうる
女性に囲まれホロ酔い気分で高級ワインを愉(たの)しみ、本を読む夫人とくつろぐ写真の男。元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告(69)だ――。
「食事風景(下写真)は、レバノンの首都・ベイルートにある高級レストランで撮られた一枚です。『世界のベストレストラン50』に入ったこともある人気店で、ゴーン被告は終始ご満悦でした。(2枚目写真で)ソファに座るキャロル夫人が手に取っているのは、夫婦共著として’21年にフランスで出版し、日本でのゴーン被告の収監生活などを描いたノンフィクション。本のタイトルは『いつも一緒に』で、夫婦仲の良さがアピールされています」(ゴーン被告の知人)
『ロイター通信』が、レバノンで逃亡生活を続けるゴーン被告が同国の裁判所で訴訟を起こしたと報じたのは6月20日だ。日産などを相手取り、10億ドル(約1440億円)の損害賠償を求めるという。
「訴えられたのはハリ・ナダ専務執行役員ら経営幹部12人です。日産、ルノー、三菱自動車から受け取る予定だった報酬額と精神的苦痛を受けた慰謝料の総額として10億ドルを請求しました。ゴーン被告は、日産が証拠の捏造(ねつぞう)や改ざんをしたと主張しています」(全国紙国際部記者)
レバノンでも例をみない高額な損害賠償請求をしたゴーン被告。保釈中の’19年12月に関西空港からレバノンへ逃亡後は、70億円ともいわれる資産を活用しながら超セレブな生活を送っている。
「毎年春先に富裕層を相手にした特別講義を開き、3年目となる今年の講義は5月に終わりました。受講料は2万ドル(約288万円)と高額ですが、ゴーン被告の人脈で集めた講師陣の話を聞きたいとエグゼクティブのビジネスマンに人気。’22年にはベイルートに年会費1万ドル(約144万円)の会員制高級クラブを開き、こちらも盛況です」(同前)
普段は、日産が1700万ドル(約24億円)で購入したベイルート中心部にある高級マンションで生活。休日は高級リゾート地の別荘で過ごしているという。
「国家財政が破綻したレバノンには、日々の生活さえままならない人たちが大勢います。ゴーン被告の生活は別世界のように映るでしょう」(前出・知人)
そんなゴーン被告にも危機が迫っている。6月に再び国際手配されたのだ。
「政治家との汚職に絡んでいるとして、フランスが国際刑事警察機構に手配書を要請しました。’20年に日本から、’22年にもフランスから、ルノーに関する汚職疑惑で手配されていて、今回が3度目です。容疑は日産自動車会長時代のゴーン被告が、フランスの元司法大臣へ不正に約1億円の賄賂(わいろ)を贈ったとするもの。捜査当局が確たる証拠を握っていれば、急きょフランスへ身柄が引き渡されることもありえます。フランス国内へ入れば逮捕されるでしょう」(レバノン政府関係者)
ゴーン被告から提訴された日産自動車(広報部)に今後の対応を聞いた。
「ベイルートの高級住宅の名義は現在も日産自動車のままです。ゴーン氏には引き続き住宅の返却を求めています」
セレブな逃亡生活を送るゴーン被告と日産の裁判は、9月18日に予定される。




『FRIDAY』2023年7月14・21日号より
取材・文:形山昌由(ジャーナリスト)