「フェミニンなルックスとは真逆」志尊淳　朝ドラ『らんまん』でのキスシーン＆神木隆之介への〝漢気〟

俳優・神木隆之介が主演するNHK連続テレビ小説『らんまん』の第62話が6月27日に放送され、志尊淳演じる竹雄と綾（佐久間由衣）のキスシーンに〝キュン死〟する視聴者が続出。志尊淳の〝漢気〟にも注目が集まっている。

今回の朝ドラは、「日本植物学の父」と呼ばれる牧野富太郎をモデルに激動の時代の最中、ただひたむきに愛する草花と向き合い続けた植物学者の波乱万丈の生涯を描いた作品だ。

寿恵子（浜辺美波）を伴って故郷の高知県に帰る万太郎（神木）と竹雄。第59話では、老舗造り酒屋「峰屋」の将来を一人悩んでいる万太郎の姉・綾に、竹雄が

「あなたのことが好きなただの男じゃ。ほんじゃき、あなたを一人っきりにはせん」

と改めて自分の思いを告白。すると綾は

「井上竹雄……呼んでみただけ」

これには、〝朝ドラ史〟に残る告白シーンといった声も上がる中、さらに第62話では、

綾　「そんなが、ただの呑んだくれじゃ」

竹雄「そうじゃ。呑んだくれの女神じゃ。わしはそういう女神様に欲しがられたいがじゃ」

綾　「竹雄、めんどくさいき」

と言って綾が手を重ねると、口づけを交わす２人。狛犬越しのロングショットに、やっと結ばれた２人の思いが通いあう素敵なキスシーンとなった。

「前回出演した’18年の朝ドラ『半分、青い。』では、永野芽郁演じるヒロイン鈴愛の漫画アシスタント仲間のゲイの美青年を、同年に主演したドラマ『女子的生活』（共にNHK）では、見た目は美しい女性というトランスジェンダー役を演じて文化庁芸術祭賞のテレビ・ドラマ部門 放送個人賞を受賞。フェミニンな役柄を演じさせたら若手俳優の中で右に出る者はいません」（制作会社プロデューサー）

しかし外見とは裏腹に、素顔の志尊については

「中性的なイメージが強いですが、中身はすごく男らしい人」（竹内涼真）

「さばさばしていて、フェミニンなところは本当にない」（神木）

といった声が、俳優仲間から寄せられている。

「プロ野球選手を目指していた志尊。中学時代キャッチャーで４番を打つスラッガーで、毎日野球漬けの日々を送っていました。ちなみに当時は体重が70キロ近くあるぽっちゃり体型だったようです。

その後、スカウトがきっかけで芸能界入りすると、17歳の時、自分の力で俳優を目指すために家出。１年間家族とは連絡も取らず、退路を絶って俳優としての道を切り開きました。フェミニンな外見からは想像がつかない、ストイックな役者魂の持ち主です」（前出・プロデューサー）

6月16日には、生番組『あさイチ』（NHK）のプレミアムトークに出演。今回の朝ドラに出演する際、〝とても悩んでいた〟ことを告白している。

「『らんまん』のオファーが来た時、志尊には他の仕事がすでに決まっていました。’19年、映画『フォルトゥナの瞳』で共演以来、神木とはプライベートでも仲がいい。

今回の朝ドラに〝役者人生〟をかけていると感じ、すごく悩んだ末に『隆（神木）の役者人生を、僕が支えられたら』という思いから、忙しいスケジュールを調整して、撮影に臨んでいたことも明らかになりました」（ワイドショー関係者）

そんな志尊の思いが溢れるシーンが6月29日に放送された第64話。綾との結婚を決意した竹雄が、万太郎に別れを告げる名場面がやってくる。

２人が抱き合い涙を流すシーンにネットでは、涙腺崩壊コメントが殺到。神木を支えるためにスケジュールを調整して今作に挑んだ志尊の〝漢気〟。感謝の気持ちが溢れる神木。役柄を超え、２人の俳優の気持ちが通じ合う。朝ドラの名場面として語り継がれることは、間違いなさそうだ――。