リーグ最速10敗で最下位危機が一転…巨人が奇跡の逆転日本一で「噂される原辰徳監督の意外な去就」 | FRIDAYデジタル

リーグ最速10敗で最下位危機が一転…巨人が奇跡の逆転日本一で「噂される原辰徳監督の意外な去就」

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7月5日の中日戦で本塁打をはなった岡本を出迎える原監督(PHOTO:時事通信社)
7月5日の中日戦で本塁打をはなった岡本を出迎える原監督(PHOTO:時事通信社)

巨人が優勝を狙えるまでに調子を上げてきた。

7月11日現在(成績は以下同)4位ながら貯金3で、首位・阪神とは4.5ゲーム差。チーム本塁打両リーグ最多の90本という破壊力で、上位を脅かしているのだ。

「4月、5月のチーム状況を考えると雲泥の差があります。リーグ最速で10敗を喫するなど、なかなか調子が上がりませんでしたから。5月8日時点で、6位・中日とゲーム差なしの5位と48年ぶりの最下位に終わる危機にあったんです。坂本勇人や丸佳浩など打線の核となるべき野手が低迷。投手陣では中継陣がリードを守れず、逆転負けするケースが目立ちました」(球団関係者)

どん底にあった巨人が息を吹き返したのは、交流戦前の5月下旬になってからだ。

「打線が奮起しましたからね。1軍に昇格した3年目の大砲・秋広優人がブレイク。秋広が『師匠』と慕う中田翔も好調を維持しています。最も大きいのは4番・岡本和真の爆発でしょう。打率、本塁打、打点とチームトップの成績で、打線を牽引しています。昨年のヤクルト村上宗隆を彷彿とさせる活躍で、三冠王も夢ではありません。

投手陣は、エース菅野智之の復調で戸郷翔征と先発の柱が固まりました。守護神・大勢の離脱は痛いですが、高梨雄平、中川皓太、菊地大稀、ビーディとリリーフ陣も整いつつあります。ようやく戦力が揃い、チームに勢いが出始めているんです」(同前)

日本シリーズで屈辱の2年連続完敗

全権を任される原辰徳監督も前向きなようだ。

「シーズン序盤は不甲斐ない選手に苦言をていしていましたが、最近は負けても『投手はよくがんばった』『フルスイングができている』とポジティブな発言が多いんです。当然、逆転優勝を狙っているでしょう。

原監督にとって忘れられないのは、’19年、’20年と日本シリーズで2年連続ソフトバンクに1勝もできず敗れたこと。悲願はパ・リーグ優勝チームへのリベンジです。必ず雪辱を果たし、日本一になるという思いが強いはずですよ」(スポーツ紙担当記者)

開幕直後からの不振で、昨年に引き続きBクラスなら3年契約の途中での辞任もありうると噂された原監督。一転、奇跡の逆転優勝で念願の日本一となれば全権監督の地位は安泰だろう。しかし……。

「有終の美を飾っての勇退はありうると思います。原監督は引き際の美学を考える人です。チームを日本一にするという大役を果たせば、自ら身を引く可能性はありますよ。阿部慎之助や高橋由伸など、後任監督にも何人かの名前が挙がっていますから。

逆にBクラスに沈むようなら、任期最終年の来季も監督を続けると思います。汚点を残しての辞任は、原監督の哲学に合わないでしょう。結果を残して去るのが原監督の考えではないでしょうか」(同前)

原監督が巨人の指揮をとって通算で17年目。ジャイアンツの歴史に名を残す名将が、「引き際」を意識していてもおかしくないだろう。

  • PHOTO時事通信社

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