お互い妻と夫がいながら男女関係を深め…元高校教師の男「かつての同僚女性を殺害した」戦慄の犯行動機
「やったことに間違いありませんが、相手の同意があったと認識しています」
7月11日に釧路地方裁判所で開かれた初公判で、北海道帯広市内の高校に勤めていた片桐朱璃被告(36)が起訴内容の一部を否認した。片桐被告は、以前同僚だった女性教諭・宮田麻子さん(当時47)を殺害した罪などに問われている。
「事件が起きたのは’22年5月でした。片桐被告は帯広市の駐車場の車内で、かつて同じ高校に勤めていた宮田さんの首をシートベルトで絞めて殺害。遺体を市内の雑木林に遺棄したとされます。片桐被告と宮田さんには、それぞれ妻や夫がいたにもかかわらず交際していたようです。
冒頭陳述によると、片桐被告は子供が生まれたため別れ話を切り出すと車内で口論に。片桐被告が『もう死ぬしかない』と言うと、宮田さんがうなずいたとされます。片桐被告の弁護側は、了承があったと同意殺人を主張。一方の検察側は『被告人は死ぬつもりがないのに、あるように装って殺害した』と訴えています」(全国紙司法担当記者)
『FRIDAYデジタル』は’22年6月9日配信の記事で、事件について詳しく報じている。再録し2人の複雑な関係と背景を振り返りたい(内容は一部修正しています)ーー。
「妻が帰ってきません」
「釧路に行ってくるね」
夫や子供にそう言い残して女性は車で外出した。しかし女性が発見されたのは、釧路ではなく東へ約150km離れた帯広。地中から衣服を着た遺体となって見つかったーー。
北海道北見市に住む宮田さんが、自宅を出たのは’22年5月29日お昼前のことだ。同日の夜までは家族とSNSでやり取りしていたが、翌30日になると連絡がつかなくなる。心配した夫は北海道道警に通報した。
「妻が帰ってきません。行方がわからなくなりました」
31日には行方不明届を提出。警察が夫から話を聞くと、捜査線上にある男性が浮上する。
「片桐被告です。警察が6月1日に任意で事情聴取すると、片桐被告は宮田さんと会っていたことを認めこう供述しました。『首を絞めて殺害した。遺体は車で運びスコップで穴を掘って埋めた』と。
片桐被告立会いのもと、警察が帯広市内の雑木林を捜索すると地中から宮田さんの遺体を発見。クビには絞められたような痕がありました。死因は窒息です。警察は片桐被告を死体遺棄の疑いで逮捕しました」(全国紙社会部記者)
かつて片桐被告と宮田さんは同僚だった。’16年4月から’22年3月までの4年間、北海道内の別の高校に勤務していたのだ。
「2人とも、生徒や保護者からのウケはとても良かったようです。長い期間休む生徒がいたら、親身になって相談に乗ってね。決して声を荒らげることもない。温厚で教育熱心な教師でした。当時から宮田さんと片桐被告の親密さは評判だったようです」(同前)
お互いパートナーがいながら仲を深めていった2人。殺人事件という最悪の結果で、関係にピリオドが打たれることになった。


PHOTO:共同通信社