プロ野球・球春の勝ち組と負け組 優勝チームはキャンプでわかる!

巨人「大補強」、中日「新旧スター」、日ハム「甲子園スター揃い踏み」

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左から、楽天待望の和製大砲・浅村栄斗、丸佳浩の人的補償でカープに移籍した長野久義、4度目の就任となる原辰徳監督ら、今季注目のキーマンたち

FAで恨まれても明るくなった巨人

「若返りを理由に村田修一を切っておいて、35オーバーの中島宏之と岩隈久志の獲得はないだろ……」と、ファンすら首を傾げた巨人のチグハグな大補強。

案の定、中島&岩隈コンビはいきなり別メニュー調整となったが、原辰徳監督(60)は余裕綽々(しゃくしゃく)。凹(へこ)むどころか2月3日に行った一軍VS.二軍紅白戦を「ファームの選手たちが非常にいい『きらい』の中で戦った姿というものが印象に残った」と自画自賛していたという。

「何度、取材メモを読み返しても意味不明で……普通は”~という傾向”という意味で使いますが、おそらく『きらい』という言葉を使いたかっただけだと思います(笑)。守備練習については『2WAYの大事な部分』と言っていました。いろいろなオプションを試していると言いたかったのだと思います。アダ名のセンスも変で、新外国人のクックは『クッキー』、ビヤヌエバは『ビヤ』、そしてなぜか岩隈は『クマさん』です。『今日はクマさん、投げたのかい?』と。記者は毎回、心の中で『そこは”クマ”でいいだろ』『森のくまさんじゃないんだから』と笑いを押し殺しながらツッコんでます。ただ、前任の高橋由伸政権よりチームは格段に明るくなりましたね」(スポーツ紙巨人担当)

丸佳浩(29)の加入もチームを変えた。「セ・リーグMVPが黙々と練習に打ち込む姿に自然とナインが引っ張られている」(球団関係者)のだ。

一方、その丸のFA移籍に伴う人的補償で広島に移籍した長野久義(34)はリベンジに燃えまくっているという。

「2度もドラフト指名を蹴って巨人入りしたジャイアンツ愛の持ち主ですが、妻のテレ朝・下平さやかアナに(巨人に対する)『LOVE IS DEAD』と宣言。『見返してやりなさい!』と尻を叩かれたそうです。練習嫌いと揶揄(やゆ)された彼が毎日700スイングをこなし、夜はチームメートとミーティング。外野のポジションを争う松山竜平、西川龍馬や下水流昂(しもずるこう)も含め、すでに全チームメートと飲んだんだとか」(球団関係者)

テレ朝のアナウンス部主任という要職にある下平アナだが、広島への引っ越しを真剣に検討しているという。愛が深かった分、怒りも強いのだ。

そしてそれは同じく人的補償で西武に移籍した内海哲也(36)も同じ。エースのプライドを捨ててイジられ役に徹し、すっかりチームになじんでいるという。

「パには左の軟投派が少ない。打線の援護は強力だし、ヘタしたらフタケタ勝てますよ。5年目の髙橋光成(こうな)も面白い存在。メジャー移籍した菊池雄星が可愛がっていて、この1月には石垣島の自主トレに同行している。そこで『考え方が甘い。このままでは終わる』と厳しく叱咤されたそうです。髙橋は群馬の田舎育ち。大自然の中で猿や鹿を追いかけて遊んでいた子で超マイペースなんですが、さすがに目が覚めたようです」(夕刊紙デスク)

その西武を昨年、クライマックスシリーズで破り、日本一連覇に成功したソフトバンクは西勇輝(28・阪神)、浅村栄斗(ひでと)(28・楽天)ら、FAの目玉選手獲得に失敗したが悲愴感はない。ドラフトで指名した4人の即戦力ルーキーが揃って一軍スタート。球団関係者は「これは実に17年ぶりのこと」と言う。

「最速159㎞の直球を誇る1位の甲斐野央(ひろし)はもちろん、2位の杉山一樹も面白い存在。エースの千賀滉大(こうだい)が『俺のストレートより上』と絶賛していました。キャラも独特で『キツい練習が好き。キツい練習を乗り越える自分が大好き』だそうで、番記者の間ではドM投手で通ってます。『パで対戦したい打者は?』と質問されて『ベイスターズの筒香嘉智(つつごうよしとも)さん』と即答。『彼はセ・リーグだけど』と言われて『じゃあ、阪神の~』と答えてました」

中日の黄金ルーキー、根尾昂(あきら)(18)はケガで二軍スタートとなったが、「開幕すればレギュラーを張っている」というのがドラゴンズ番記者たちの見立てだ。

「もう木製バットに慣れている。さすがですよ。ただ……万事完璧すぎてコメントがつまらんのです。どんな話を振っても『一軍に定着することしか考えてません』とピシャリ。『そうですよね、すいません』と、質問者が謝りたくなる(笑)」

「勝ち組」のキャンプはまさに群雄割拠なのである。

オリックスから移籍の中島宏之(左から2人目)とメジャー帰りの岩隈久志(中央)
2月1日、”レジェンド”松坂大輔に黄金ルーキー根尾昴が駆け寄って握手!

順風満帆に見えるチームに落とし穴

有名選手をかき集めれば勝てるほど、野球は甘くない。たとえばドラフトで甲子園の優勝投手と準V投手――柿木蓮(18・大阪桐蔭)と吉田輝星(こうせい)(18・金足農)を両獲りし、台湾野球が誇る4割打者・王柏融(ワンボーロン)(25)を獲得した日本ハムは順風満帆に見えるのだが……。

「1年目からローテ入りなんて声も上がっていた輝星ですが、キャンプ前にトラックマンという機械で彼が投げるボールを分析すると回転数などあらゆる項目が平凡な数値。『ちょっと時間がかかるな』という話になりました。キャンプでも初日のブルペンは大荒れだったでしょう? もっとも球団はすぐに一軍で使う気はない。新人に対しては技術的な修正点を指摘しないというのがチームの方針。よほど調子を上げないと昇格はないでしょう」(球団関係者)

想定外だったのが、主砲のレアード(31・現ロッテ)の退団だ。

「レアードが守っていたサードをどうするか。大田泰示(たいし)を回すべく、足の使い方やスローイングといった基本から指導していますが、ようやく外野のレギュラーを獲ったのに……と本人は戸惑っている。王と清宮幸太郎を外野で使いたいがためのコンバートなのでしょうが、せっかく花開いた大田が潰(つぶ)れてしまうかもしれません」(ベテラン記者)

パ球団の編成担当は「レアードを獲得した千葉ロッテも火種を抱えた」と言う。

「昨年12月の時点で球団幹部は『サードには鈴木大地がいて、そこに若手ホープの安田尚憲(ひさのり)が挑戦する』とレアード獲りを否定していました。レアードはサードか、外野で使うしかないですから。サードで使うなら、大地や安田が死ぬ。『グラブさばきはうまいけど、足が動かなくなって守備範囲が狭くなっている』というのが球界のレアード評。外野で使えば二塁打、三塁打が激増するでしょう。ピッチャーはたまったもんじゃない」

レアードに罪はないが……。

DeNA・筒香嘉智(27)がここ最近、アマ球界の指導法を批判するなど、歯に衣着せぬ発言を繰り返している背景に「来オフのメジャー挑戦がある」と言うのはスポーツ紙ベイスターズ番記者だ。

「メジャーリーガーはボランティアなど、社会貢献の責任を負う。いまから意識していこうということでしょう。実際、MLB関係者は『来年にもポスティングで移籍する』と見ています。侍ジャパンの稲葉篤紀監督も筒香がメジャー移籍して東京五輪には出られなくなると踏んでいるようで、オリックスの吉田正尚を筒香の後釜としてジャパンの四番に据(す)えるべく動き始めていますよ」(スポーツライター・藤本大和氏)

阪神は矢野燿大(あきひろ)新監督(50)が、最下位に沈んだチームの大改革に着手している。目指すは「ファンサービスの徹底」――。藤本氏が苦笑いする。

「サイン会のほか、自己紹介が書かれたカードが各選手に1000枚わたされ、『これをファンに配るんや!』と厳命されたそうです」

本業のほうはというと西や中日から移籍の左腕・ガルシア(29)の加入で投手陣の厚みは増したものの、長年の課題である打線は今年も福留孝介(41)、糸井嘉男(37)がクリーンナップを打つ。

「エンゼルスから加入した四番候補のマルテがパッとしない。糸井のほうがサク越えの数が多いですから(笑)。打たないから『サードも守れる!』なんて苦しい記事を作るしかなくて……。セットアッパー候補のジョンソンの武器は豪速球でもパワーカーブでもなく『制球力の良さ』。地味すぎですわ」(スポーツ紙トラ番記者)

まさに「負けに不思議の負けなし」。キャンプをよく見れば「勝ち組」「負け組」は一目瞭然なのである。

沖縄で行われている日本ハム二軍キャンプのブルペンで投球練習する吉田輝星(左)と柿木蓮。宿舎でも同じ部屋だ
筒香嘉智は’15年、ドミニカ共和国のウインターリーグに参加したのをキッカケにいっそう、海外志向を強めた
メジャー通算30本塁打を誇る阪神・マルテ。「パワーはあるが打率は低く、守備も粗い」(MLB関係者)
節分イベントに興じるレアード(左)はロッテの若手をも追い払うことに。隣は新外国人のバルガス

 

Photo Gallary7

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