渋野日向子もこの戦場の卒業生だった 今後の「ステップアップ」を目指す“強カワゴルファー”たち | FRIDAYデジタル

渋野日向子もこの戦場の卒業生だった 今後の「ステップアップ」を目指す“強カワゴルファー”たち

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7月2日まで神奈川県の戸塚カントリー倶楽部で行われた「資生堂 レディスオープン」では、19歳の新星がレギュラーツアー初優勝をつかみとった。櫻井心那だ。’21年11月のプロテストに合格し、2年目のシーズンとなる今季をレギュラーツアーで戦ってきた。しかし、昨年は下部ツアーにあたる「ステップアップツアー」が主戦場だった。そこでステップ記録となる5勝を挙げ賞金ランク1位に輝くと、今年トップカテゴリーで優勝するというシンデレラストーリーを描いている。今や下部ツアーとはいえ、そのレベルも急上昇中。今回は、今後活躍が期待されるステップアップツアー主戦場の“強カワ選手”に注目する。

■山田彩歩(24)

(写真:共同通信)
(写真:共同通信)
(写真:山田彩歩のインスタグラムより)
(写真:山田彩歩のインスタグラムより)

勝みなみ、渋野日向子らと同じ’98年度生まれの黄金世代で、人気急上昇中なのが山田彩歩(さほ)。北海道出身の24歳は、’21年のプロテスト後、ステップアップツアーを主戦場にレベルアップを図っている。ベビーフェイスながら、前向きに目標を語る口調はハキハキとした印象。

「初めてレギュラーツアーに出場した’21年の大東建託・いい部屋ネットレディスでは、噂を聞きつけたカメラマンが山田がプレーするホールに集まってきたという逸話もあります」(ゴルフ誌記者)というだけに、今後も露出機会は多そう?

■篠崎愛(25)

篠崎は昨年10月28日、JLPGAステップ・アップ・ツアー『宍戸ヒルズレディース 森ビルカップ』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)でステップ・アップ・ツアー初優勝を飾った(写真:Getty Images)
篠崎は昨年10月28日、JLPGAステップ・アップ・ツアー『宍戸ヒルズレディース 森ビルカップ』(賞金総額2,000万円、優勝賞金360万円)でステップ・アップ・ツアー初優勝を飾った(写真:Getty Images)
大会の合間にアイスクリームを食べる篠崎愛(右、篠崎愛のインスタグラムより抜粋)
大会の合間にアイスクリームを食べる篠崎愛(右、篠崎愛のインスタグラムより抜粋)

昨年のステップアップツアー「宍戸ヒルズレディース森ビルカップ」で、プロ初優勝を挙げた25歳の篠崎愛(まな)は、飛ばし屋としても将来を嘱望される。身長157センチ、48キロと細身ながら、ドライバーを握らせると平均250ヤードを超すショットが魅力。ここは本人も「体重に対しての飛距離の比率はナンバー1って、みんなから言われます」と胸を張る部分だ。

5度目の挑戦でプロテストに合格した苦労人は、今季レギュラーツアーにも5試合出場し、すべて予選通過とその実力を発揮し始めている。ちなみに一風変わった、名前の“まな”という呼び方は、「まな(愛)娘のまなです」ということ。

■橋添穂(23)

プロゴルファーを目指す次姉の香さん(右)と、シニアプロとして活躍する父の純司さんとの一枚。家族の会話の約6割はゴルフ関係だという(写真:橋添穂本人提供、’22年4月16日掲載)
プロゴルファーを目指す次姉の香さん(右)と、シニアプロとして活躍する父の純司さんとの一枚。家族の会話の約6割はゴルフ関係だという(写真:橋添穂本人提供、’22年4月16日掲載)
真駒内カントリークラブで行われた「ミネベアミツミレディース北海道新聞カップ」に出場した橋添穂(写真:橋添穂のインスタグラムより)
真駒内カントリークラブで行われた「ミネベアミツミレディース北海道新聞カップ」に出場した橋添穂(写真:橋添穂のインスタグラムより)

今年ステップアップツアーの「ラシンク・ニンジニア/RKBレディース」で、うれしいプロ初優勝を挙げたのが橋添穂(みのり)。2000年度生まれで、同学年には古江彩佳、西村優菜らがいるプラチナ世代の一人だ。父親でシニアプロとして活躍する橋添純司がコーチも務める親子鷹で、二人三脚でプロ入りを果たした。

かつて単年登録選手としてツアーを戦ったこともある長女・南さん、プロゴルファーを目指している次女・香さん、学生時代は明大ゴルフ部主将を務め現在ゴルフメーカーに勤務する三女・恵さんという姉3人を持つ穂は、「たくさんほめて伸ばしてもらいました」という末っ子気質。この橋添四姉妹は美人ぞろいと話題にも。“みのり”という名前は幼少期の南さんが考え、それに両親が漢字をあてて命名された。

■高野あかり(27)

高野あかりのインスタグラムより抜粋
高野あかりのインスタグラムより抜粋
高野あかりのインスタグラムより抜粋
高野あかりのインスタグラムより抜粋

今年5月のステップアップツアー「地域みらいグル-プレディス佐嘉窓乃梅カップ」では、少し落ち着いた“お姉さん”的雰囲気のある選手が優勝した。27歳のルーキー・高野あかりだ。同学年には柏原明日架、堀琴音らすでに中堅とも言えるツアー優勝者がズラリと並ぶ。

他の同学年の有力選手たちが高校卒業後すぐにプロテストを受けるなか、高野は経験と実績を積むため法政大学に進学。学生ゴルフで腕を磨いたが、その後、テスト合格までに5回の挑戦を要した。「最後だと思って」と臨んだ昨年のプロテストで、ようやく難関を突破し遅咲きのツアー生活が始まった。「息の長い選手になりたいです」。落ち着きのあるゴルフで、大器晩成をさらに印象づける活躍を見せたい。

■宮田成華(25)

(写真:共同通信)
(写真:共同通信)
今年3月、和服のモデルに挑戦した宮田(写真:宮田成華のインスタグラムより)
今年3月、和服のモデルに挑戦した宮田(写真:宮田成華のインスタグラムより)

クールビューティともいえる顔つきとは裏腹に、その目はいつもギラギラ、常に優勝への闘志を燃やしているのが25歳の宮田成華。ショット力など、そのポテンシャルはツアー会場界隈で評価が高い。今年のツアーでのドライバー平均飛距離は255.18ヤードと、キャリアハイの数字を残している。

「資生堂 レディスオープン」では3日目を終え首位に立った。最終的には4位に終わったが、大きなプレッシャーのなかでもスコアを崩すことなく最後まで優勝争いの中心にいた。この時も「ずっとそこ(優勝)だけを考えてやってた」と、やはり強気を貫いた。すると翌週の「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」でも9位タイと2試合連続でトップ10入り。いよいよ覚醒の時を迎えるか。

■澁澤莉絵留(22)

(写真:Getty Images)
(写真:Getty Images)
21歳の誕生日を迎えた時。母親への感謝の思いをつづっていた(写真:澁澤莉絵留のインスタグラムより)
21歳の誕生日を迎えた時。母親への感謝の思いをつづっていた(写真:澁澤莉絵留のインスタグラムより)

「近代日本資本主義の父」と呼ばれる実業家で、来年から発行される新たな1万円札の肖像になる渋沢栄一と縁戚関係にある、というインパクトある経歴で知られるのが澁澤莉絵留(りえる)。こちらも2000年12月24日生まれのプラチナ世代で、’19年のプロテストで西村優菜、吉田優利、安田祐香という同学年の選手たちとともに一発合格を果たした有望株だ。

出身地は群馬県ながら、高校は数々のプロを輩出している福岡県の強豪校・沖学園高にゴルフ留学。同校を選んだ理由が、「少しでも日が長いところで、ゴルフをやりたかったから」というストイックな一面も持ち合わせる。中学時代から歌手のNissy(西島隆弘)の大ファンを公言し、6月に投稿された日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)公式SNSでは、積極的にグッズ購入するなど「貢いでおります(笑)」と“告白”した。珍しい莉絵留という名前には「悟りを得る」という意味が込められている。

今シーズン、ステップアップツアーは23試合を実施。現在ツアーをあげて、さらなる強化に力を入れている。かつてはプロ転向直後の渋野日向子も、ここで腕を磨き、その後のレギュラーツアーでの活躍、さらには全英女子オープン制覇という階段を駆け上がっていった。若手の登竜門的な役目はもちろん、再生を目指す選手や、もう一花咲かせたいベテラン選手とその顔ぶれは様々。将来の“ステップアップ”に向け奮闘する選手たちに注目してみるのはいかが?

  • 写真提供金明昱(5枚目)

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