「乾燥大麻所持で逮捕」永山絢斗被告 それでも〝4月の容疑〟が不起訴になった「裏事情」 | FRIDAYデジタル

「乾燥大麻所持で逮捕」永山絢斗被告 それでも〝4月の容疑〟が不起訴になった「裏事情」

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保釈で報道陣の前に姿を現した永山絢斗被告
保釈で報道陣の前に姿を現した永山絢斗被告

東京地検は7月6日、東京・目黒区の自宅で大麻を所持したとして俳優の永山絢斗被告(34)を大麻取締法違反の罪で起訴。7日には300万円の保釈保証金を納入し、永山被告は原宿署から保釈された。

永山被告は6月15日夜、東京・目黒区の自宅で乾燥大麻約1.694グラムを所持したとしている。押収された大麻は、照明スタンドにかかっていたポーチの中にラップで包まれた状態で発見されたという。

実は、永山被告は6月16日に2度逮捕されていたのだ。

6月15日夜に警視庁の捜査員が自宅マンションを家宅捜索して大麻が押収され16日未明に逮捕されたのだが、この時の逮捕容疑は4月の大麻所持容疑だった。そしてその日の午後に、6月15日の大麻所持容疑で再逮捕。1日に2度逮捕という異例の大麻逮捕劇だった。

そして東京地検は6月15日の大麻所持で起訴し、4月の件は不起訴になったのだった。

なぜ4月の大麻所持容疑は起訴しなかったのか。東京地検は理由を明らかにしていないが、

「1月に情報提供があり、4月の段階で容疑は固まってフダ(逮捕状)はとったようだが、逮捕のタイミングを見ていたのではないか。踏み込んで逮捕してもブツを押収できないと空振り(不起訴)に終わる可能性が高い。

薬物事件はブツ(大麻など)とセットが原則。特に大麻は使用自体では取り締まりの対象にはならない。今回ブツを押収できるという有力な情報があったので自宅に踏み込んだのではないか」(全国紙記者)

という。

永山被告は6月の所持容疑は認めて

「ずいぶん前からやっていた」

「もうやめたいと思っていた」

などと供述していたという。4月の容疑は

「記憶にないのでわかりません」

と話していたとも報じられた。

「4月の大麻所持容疑は、ブツがないうえに本人の自供もなかったようで立件は難しいと判断したのではないか。いずれにしても6月15日の家宅捜索で大麻を押収したので、有罪判決が固い同日の大麻所持1本に絞ったのではないか」(同・全国紙記者)

芸能人の薬物事件は何度か取材したことがあるが、以前ある有名歌手が大麻所持で逮捕されたときには、ベッドのポーチに大麻があるという有力な情報があり踏み込んだところ、情報通りにその場所に大麻があり現行犯逮捕できたというエピソードを聞いたことある。

逆にある有名芸能人が台所の塩の小瓶にコカインを入れているという情報で踏み込んだが、小瓶には塩しか入ってなく捜査員が地団太を踏んだという。

真偽のほどは定かではないが、事前に家宅捜索の情報が漏れていたという噂が取りざたされたことがあった。

永山被告は年内にも裁判を受けることになるとみられる。

「4月の容疑は不起訴になり6月だけの1件で起訴になったこと。また所持していた量は1回分程度と少なかったこと。そして初犯なので執行猶予が付く可能性は高い。懲役1年、執行猶予3年前後の判決になるのではないか」(法曹関係者)

いずれにしても、来年のNHK大河ドラマ『光る君へ』に出演予定だったが降板するなど、仕事を一挙に失い、長期間の謹慎生活を余儀なくされるだろう。1万円前後といわれる大麻「1.694グラム」の代償はあまりにも大きかったようだ――。

  • 取材・文阪本 良(ライター)

    『東京スポーツ新聞社』元・文化社会部部長。退職後、Webマガジン『PlusαToday』を始め、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員

  • PHOTO蓮尾 真司

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