180億の遺産を一銭も渡さず…アニメ『ムーラン』主題歌の有名歌手「不倫夫へ死後の強烈メッセージ」
亡くなった中国の有名歌手ココ・リーさん(享年48)の莫大な遺産の行方が、全世界で注目されている。
リーさんが死去したのは7月5日だ。長年うつ病をわずらっていたが、姉のナンシー・リーさんによると同日に搬送先の病院で亡くなったという。
「リーさんは、世界でもトップクラスの歌手です。香港で生まれ10歳の時に米国カリフォルニアへ移住。’94年に19歳でデビューすると以後、出したアルバムは4枚連続で売上が80万枚を突破しました。
’98年には、ディズニーアニメ映画『ムーラン』(中国語版)で主題歌『リフレクション』をうたい世界的に有名に。’00年にリリースした『ドゥー・ユー・ウォント・マイ・ラブ』が大ヒットし、マイケル・ジャクソンやリッキー・マーティンなどの大物歌手とも交流があります。映画『グリーン・デスティニー』の主題歌で、アカデミー賞にノミネートされたこともあるんです」(大手レコード会社社員)
すべて86歳の母親へ

48歳という若さで、惜しまれながら亡くなったリーさん。「音楽界の女王」と呼ばれた彼女の遺産は莫大だ。『新京報』などの中国系各メディアによると、香港などに複数の不動産を持ち総額は180億円を超えるという。だが……。
「夫でカナダ人実業家であるブルース・ロッコウィッツ氏には、一銭も入っていないようなんです。リーさんとロッコウィッツ氏は、8年間の交際の末’11年に結婚しました。
夫婦の間に子供はおらず、ロッコウィッツ氏と前妻にできた2人の娘さんと暮らしていたそうです。『新京報』によると、亡くなる前に作成した遺言状で遺産はすべて86歳の母親へ渡すことになっているといわれます」(中国の芸能界に詳しいライター)
ロッコウィッツ氏は、妻の死を受け次のようなコメントを出している。
〈リーさんは私の最も愛する妻であり、かけがえのない大切な家族だった。周囲のすべての人を明るく照らす存在でした〉
なぜリーさんは、夫に遺産をまったく渡さないつもりなのだろう。背景には、強烈なメッセージが隠されているようだ。
「香港のメディア『HK01』によると、ロッコウィッツ氏は別の女性と不倫し、リーさんとは2年ほど前から別居状態だったようです。2人は話し合いを進め、7月中には離婚が成立する予定だったときいています。事実だとしたら、リーさんが遺産を渡さなかったのは夫への強い意志の表れでしょう」(同前)
世界中から追悼のメッセージが寄せられているリーさん。夫の不貞は、亡くなっても許せなかったのだろう。


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