遺体を冷蔵庫に隠しゴミ袋に入れ…韓国「幽霊赤ちゃん」2236人中249人が死亡「深刻な戦慄事情」 | FRIDAYデジタル

遺体を冷蔵庫に隠しゴミ袋に入れ…韓国「幽霊赤ちゃん」2236人中249人が死亡「深刻な戦慄事情」

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2000人以上の赤ちゃんの出生届が出されていなかった事実は韓国で大々的に報じられている(写真はイメージです)
2000人以上の赤ちゃんの出生届が出されていなかった事実は韓国で大々的に報じられている(写真はイメージです)

子供249人の死亡を確認――。

韓国で衝撃の事実が発表されたのは7月18日だ。同国の保健福祉省によると、’15年から’22年に生まれた出生届が提出されていない子供のうち250人近くが亡くなっていることがわかったのだ。

「キッカケは、行政の不正をチェックする監査院の発表です。今年6月、病院から赤ちゃんが生まれた時に付けられる『臨時新生児番号』があるにもかかわらず、出生届が出ていない子供が2236人にのぼると明らかになったんです。消えた子供たちは『幽霊赤ちゃん』とも呼ばれています。

警察の調査などで1000人以上の生存が確認されましたが、保健福祉省によると249人が死亡したとか。生死の確認すらできない子供は814人にのぼります。生存児童の大半は、日本の『赤ちゃんポスト』にあたるキリスト教系の『ベビーボックス』などに預けられているようです」(韓国紙記者)

子供2人を出産直後に殺害

韓国では新生児番号と出生届を管轄する省庁が違うため、長年「幽霊赤ちゃん」問題は見過ごされてきた。今回明らかになった2000人以上という数字は、国内で大々的に報じられている。

「背景には、貧困などの経済的理由から子供を育てられないという事情があるのでしょう。しかし警察の捜査によると、事件として立件されたケースも少なくありません。

首都ソウル近郊の水原(スウォン)に住んでいた30代の母親は、’18年と’19年に生まれた子供2人を出産直後に殺害。遺体を冷蔵庫に隠していたそうです。南部・光州では20代の母親が、放置して死なせた子供の遺体をゴミ袋に入れ遺棄したことが発覚し拘束されています」(全国紙国際部記者)

韓国の国会は、子供の出生を見届けた医療機関が行政に通知するよう義務づける法案を可決。母親が匿名で生んだ子供を、国が守る「保護出生制度」の導入も検討されている。

だが、国がいくら法整備しても根本的な解決にはならないようだ。韓国情勢に詳しい『コリア・レポート』編集長の辺真一氏が語る。

「もともと韓国は親子の情が厚い国でした。子供に対する親の思い入れが、とても強いんです。子供を単に名前で呼ぶのではなく『ワラ(我々の)』という枕詞を付けるほどでした。

しかし最近は、10代から20代の若い親の間で伝統や習慣が崩壊したように感じます。確かに背景には貧困などの経済的問題で、育児が難しいという事情もあるのでしょう。しかし数十年前の韓国も貧しかった。最大の問題は若者のモラルです。育てられないから捨ててしまおう……。そう短絡的に結論づける若い親が増えてように思えます」

「幽霊赤ちゃん」問題は、韓国の深刻な現状を反映しているようだ。

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