相手チームの狙い球を絞らせず…投手・大谷翔平「15勝&奪三振王も獲れる」そう言い切れる納得の理由 | FRIDAYデジタル

相手チームの狙い球を絞らせず…投手・大谷翔平「15勝&奪三振王も獲れる」そう言い切れる納得の理由

バッティングは絶好調!一方で後半戦初登板は5回5失点だったが……

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着ているスーツは、通称「BOSS ONE」。総額21万円と、年俸80億円超の大谷にとっては控えめか
着ているスーツは、通称「BOSS ONE」。総額21万円と、年俸80億円超の大谷にとっては控えめか

米・シアトルで行われたMLBオールスターゲーム(7月12日)の直前、恒例のレッドカーペットショーに登場したエンゼルス・大谷翔平(29)は、自身がアンバサダーを務めるBOSSのグレースーツを見事に着こなし、相棒の水原一平通訳(38)とともに颯爽と歩を進めた。その堂々たる姿からは、シーズン前半戦に史上最高の活躍を見せた大谷の、スーパースターとしての余裕が感じられた。

「後半戦が始まってからもその打棒は留まるところを知らず、7月16日〜18日には3戦連発でホームラン数を35本に伸ばした。ただ、心配なのは『投手』のほうです。前半戦の終盤に右手の爪が割れ、それをケアしながらの投球が続いています。15日の後半戦初登板では6回途中5失点と苦しみました」(スポーツ紙デスク)

指先の繊細な感覚の変化が投球にもたらす影響は、ファンが思うよりもずっと大きい。メジャーでプレーした経験を持つ野球評論家の藪恵壹氏はこう話す。

「アメリカは日本よりも乾燥しているため、指先のトラブルが起こりやすい。今回のように爪が割れたりマメができたりすると、コントロールに影響が出ます。それを気にして投げると、今度は肘や肩に負担がかかる。チーム状況を考えると先発登板をスキップするという決断は難しいでしょうが、一度休んで指先を元に戻してほしいですね」

7月15日に対戦したアストロズのダスティ・ベイカー監督(74)が「今日の大谷は特定の球種(スプリット)を投げなかった」と指摘したように、投球の幅が狭くなっていることは確かだ。逆に言えば、指先が万全になれば、昨年以上の投球を見せることが可能になる。昨季よりも投球術に磨きがかかっているからだ。

「6月下旬から、大谷はスプリットの割合を増やして三振の山を築いていました。スイーパーとツーシームのヨコ変化だけでなく、直球とスプリットのタテ変化で上手く仕留めることができています。それに、投手・大谷はシーズン後半戦に強いんです。

’21年の後半の防御率は2.84、’22年は2.28と、うなぎ上りで、今シーズンも同等か、それ以上の活躍が期待できます。春先にWBCがあった影響で疲労が心配されていましたが、休息の取り方も上手くなっている。これまでは1日だけオフにして休むケースが多かった大谷ですが、今シーズンは移動日に合わせて2日間、まとめて取るようになった。シーズン後半は、この2日オフを前半戦よりも増やすようです」(スポーツライターの友成那智氏)

現在、投手・大谷は139奪三振で、ア・リーグ3位につけている。

「敵チームが得意のスイーパーを狙いだすと、スプリットを増やしたり、ストレートで押したりと、常にバッターの先を行く投球を見せています。それだけの技術とクレバーさがあるのですから、奪三振王に加え、昨年と同じ15勝を達成してもおかしくない」(前出・藪氏)

シーズン後半は、投手としても無双状態になりそうだ。

指先の痛みと闘っているのか、ここ最近の登板では投球後に顔をしかめる様子が頻繁に見られるような……
指先の痛みと闘っているのか、ここ最近の登板では投球後に顔をしかめる様子が頻繁に見られるような……

『FRIDAY』2023年8月4日号より

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