<figure id="attachment_323149" aria-describedby="caption-attachment-323149" style="width: 3712px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="32f32729"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/772a026a0c1dab696a4d0380f3cfd0e8.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-323149" class="wp-caption-text">会見で思わず涙を流す、亡くなった安田種雄さんの父</figcaption></figure>
「種雄は私たちの大切な大切な息子です。このまま種雄は犬死にになって終わってしまうのか。私はずっと息子を信じています」（種雄さんの父）
涙ながらに語ったのは捜査に対する無念だった―。
今年7月20日、東京でも最高気温32度を記録したこの日、霞が関にある司法記者クラブの一室は駆けつけた報道陣で溢れ返っていた。
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「当日は&#8217;06年に不審死を遂げた安田種雄さんの遺族による会見が開かれ、クラブには多くの記者が押し寄せた。会見では種雄さんの父と姉の２人が不審死事件に関する再捜査を要望。遺族は時折、涙を浮かべながら訴えを続けていました」（全国紙社会部記者）
問題となる不審死事件が起きたのは&#8217;06年4月10日のこと。文京区大塚の自宅で安田種雄さん（享年28）が血まみれのまま倒れているのが発見される。
「遺体の第一発見者は種雄さんの父親です。種雄さんは頭上から喉元に向けてナイフで刺したと見られ、当初は覚醒剤乱用による自殺として処理されました。しかし&#8217;18年、事件に疑問を持った捜査一課が再捜査を開始。ところが同年12月に突如、捜査は縮小。以降、遺族への連絡も途切れているといいます」（同前）
会見で種雄さんの父は無惨にも変わり果てた息子の様子をこう振り返る。
「息子は血まみれで目を見開いたまま倒れていました。血は天井にまで飛び散っており、右太ももの2～30センチ先には細長いナイフがきちんと置かれていました。当時の警察は『事件性はないだろう、自殺だろう』と判断していました。でも種雄の傷は喉元から肺にまで達していました。自分をそんな風に刺したうえで、足元にナイフをきちんと置いてから絶命するなどということが果たしてあり得るのでしょうか」
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種雄さんの姉二人も種雄さんが自殺に至る動機、そして事件の直前の通話記録など最後の足取りについても把握できていないなど解決していない点を挙げた。
すると捜査の縮小からおよそ５年後となる今年７月、「週刊文春」が種雄さんの不審死について言及。当時の種雄さんの奥さんであり、現在は木原誠二官房副長官（53）の妻であるA子さんが事件の重要参考人として警視庁による事情聴取や家宅捜索を受けていたことも報じ、事件は三度、疑惑の目が向けられることとなる。
遺族の話では種雄さんA子さんが結婚したのは&#8217;02年5月。当時、雑誌モデルをしていたA子さんと結婚を果たし、後に子供も授かっている。しかし、次第に夫婦仲は悪化し、&#8217;06年には離婚話も浮上していたという。
「週刊文春は種雄さんの捜査に政権の中枢を担っている木原氏の影響があったのではないかと指摘。これに対して木原氏は代理人弁護士を通じ『週刊文春の私と私の家族に関連した記事は事実無根』とする反論を行い、文春に対して刑事告訴を行うことまで宣言しています」（同前・記者）
文春の報道を受け、種雄さんの遺族は7月17日付けで大塚署長宛てに再捜査を望む上申書を提出。司法記者クラブでの会見はその3日後の出来事だった。
姉の一人は木原氏の「事実無根」という主張についてこう答えた。
「私たちが今、ここにいることがすべてです。訴えるのではなく説明して欲しいです。もし何もなければ説明できるのではないかと思います」
さらに声を震わせながらこう心の内を明かす。
「犯人がもし捕まったとしても弟が戻ってくることはありません。ただ真実を知りたいと思ってます。憶測ではなく、再捜査をして真実を明らかにしていただきたいと思ってます」
種雄さんの父も改めてこう訴えた。
「種雄が亡くなった時もまともに捜査されず闇に葬られ、諦め生きてきました。それが12年後に再捜査していただけると連絡があった時に心から喜びました。種雄の無念を晴らしてやると息子に誓いました。しかし、捜査が始まり、１年も経たないで捜査の縮小が告げられ、捜査一課の捜査班は解散され大塚警察署へと管轄がうつってしまいました。熱い思いで捜査に当たってくれた方々にもう一度仕事をさせてください。再捜査をお願いします」
事件からおよそ17年。止まっていた時計の針が再び動き出そうとしている。
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<figure id="attachment_323151" aria-describedby="caption-attachment-323151" style="width: 3712px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e98e0df2"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/d34394b54c6f3c0cbb1af6e35d48ee31.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-323151" class="wp-caption-text">安田種雄さんの父</figcaption></figure>
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<figure id="attachment_323152" aria-describedby="caption-attachment-323152" style="width: 3712px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="ef77f619"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/a58bdf3438fe9e2c1af29aa658c6efe0.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-323152" class="wp-caption-text">安田種雄さんの父</figcaption></figure>
<figure id="attachment_323153" aria-describedby="caption-attachment-323153" style="width: 3712px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="76daa4e6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/07/e8511aebd11f2852f325c681c3017c98.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-323153" class="wp-caption-text">安田種雄さんの父</figcaption></figure>
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蓮尾真司

会見で思わず涙を流す、亡くなった安田種雄さんの父 「種雄は私たちの大切な大切な息子です。このまま種雄は犬死にになって終わってしまうのか。私はずっと息子を信じています」（種雄さんの父） 涙ながらに語った

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