市川猿之助容疑者「父親の自殺ほう助容疑」で再逮捕のウラで、母親への容疑は〝処分保留〟の裏事情 | FRIDAYデジタル

市川猿之助容疑者「父親の自殺ほう助容疑」で再逮捕のウラで、母親への容疑は〝処分保留〟の裏事情

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厳しい取り調べが続く市川猿之助容疑者だが……
厳しい取り調べが続く市川猿之助容疑者だが……

母親への自殺ほう助容疑で逮捕された歌舞伎俳優の市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)容疑者が、父親の自殺も手助けした疑いが強まったとして、警視庁が7月18日に自殺ほう助容疑で再逮捕した。同時に母親の自殺ほう助容疑に関して東京地検は処分保留にしたということで、検察側の方針が注目されている。

猿之助容疑者は5月17日、東京・目黒区の自宅で5月17日から18日午前に、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん(本名・喜熨斗弘之=享年76)に睡眠薬を服用させるなどして、自殺を手助けした疑い。猿之助容疑者は6月27日、母親の喜熨斗延子さん(享年75)に睡眠薬を服用させて向精神薬中毒で死亡させた自殺ほう助容疑で逮捕されていた。

通常なら母親の件で起訴し、父親の容疑で再逮捕するという流れだが、なぜ母親の件は処分保留となったのか……。

「推測すると、母親の自殺ほう助容疑が不起訴になったり、別の容疑で再逮捕になる可能性は低いと考えられる。父親の件が母親と同じ自殺ほう助容疑に固まったことで、父親の件を取り調べて容疑を固めてから、母親の件とあわせてひとつの事件として自殺ほう助罪で起訴するのではないか」(法曹関係者)

事件を振り返ると、猿之助容疑者は5月18日に、東京・目黒区の自宅の半地下の自室で意識朦朧とした状態で発見され、自宅2階にいた父親の市川段四郎さんと母親の喜熨斗延子さんは死亡し、司法解剖の結果、死因は向精神薬中毒の疑いと発表された。

5月18日に猿之助容疑者のパワハラやセクハラ疑惑を週刊誌が報じており、猿之助容疑者は

「私に関する記事が週刊誌に掲載されることを両親に話したところ、家族3人で次の世界へ行こうとなった」

「両親が自殺する手助けをしたのは間違いない。私も両親の後を追って自殺するつもりだった」

と供述し、一家心中を図ったとみられている。

そうしたなか、段四郎さんは寝たきりの状態だったとも報じられ、そもそも自殺する意思表明があったのかが疑問視されていたのだ。仮に、意思表明がなかった場合、自殺ほう助容疑ではなく、殺人容疑の可能性も取りざたされていた。

19日付の朝日新聞によると、焦点となっていた段四郎さんの意思表明について

「父親の体調は日常生活に支障はなく、要介護認定も受けていなかったといい、同庁は自殺の意向を同容疑者らに示したと判断した」

という。

猿之助容疑者は両親が睡眠薬を飲んだ後に、2人の頭にビニール袋をかぶせたとも供述しているが

「その行為が両親の死亡を確実なものにしたとしても、自殺ほう助の一環とみなされる可能性が高い」(前出・法曹関係者)

2件とも自殺ほう助罪で起訴されるとすると、執行猶予が付く可能性が出てきたとの指摘もある。それだけに、今後の警視庁の取り調べ、検察の判断の行方が注目される――。

  • 阪本 良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長)

    Webマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員

  • PHOTO原 一平

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