ベテラン芸能レポーター・石川敏男が分析　広末涼子の活動再開を後押しする「早期の離婚成立」

《芸能リポーター・石川敏男の芸能界“あの出来事のウラ側は……”》

広末涼子さん（43）とミシュラン一つ星レストランシェフ・鳥羽周作さん（45）とのW不倫が発覚して１ヵ月半。広末さんと夫のキャンドル・ジュンさん（49）の正式離婚に「スピード離婚」という声が多く上がったが、発覚した時には広末さんの気持ちは大きく離婚に向かっていたのだから、スピードでも何でもない。

むしろ、キャンドルさんから気持ちが離れていた広末さんが、出会った鳥羽さんに夢中になったのだろう。文春砲の第一弾で不倫を否定していたが、翌週には一転して

「たくさんの方たちにご迷惑とご心配をおかけしてしまって」

と、謝罪。お相手の鳥羽さんも

「僕の弱さ、社会に身を置く一人の人間として未熟さに原因があります」

とコメント。「不倫はない」と言ったことにも謝罪した。

広末さんの本音としては、第一報で不倫を認めたかったのだろうが、業界や事務所との関係で認めることができない状況にあったことは否めない。翌週には交際を裏付ける「交換日記」の存在も明らかになり、そこには広末さんが置かれていた気持ちの現状が赤裸々につづられていた。

《こんな風に本気でぶつかり合って求め合って、ひとを好きになったのは初めてなのかもしれません》

と彼女が記せば、鳥羽さんも

《とにかく幸せにしたいし、一緒になりたい》

と応じた。心底、鳥羽さんにのめり込んでいる様子が伺えた。

《あなたを心から深く深く欲していること、とても愛していること、を幸せに思います。周作、あなたのことが大好きです》

とまで、明らかにしていた。

一方でキャンドルさんが広末さんの行動を不審に感じていて、探偵を雇っていたなどという話も流れた。離婚は時間の問題だったのだ。

〝Ｗ不倫〟という文字が出てしまう前に、離婚したかった広末さん。会見で語ったような〝平和な家庭を築いている〟姿を世間に見せたかったキャンドルさんとの違いは大きい。

離婚条件は前夫との長男、キャンドルさんとの２人の子供の３人の親権。広末さんの思い通りになったことで、養育費も受け取らないという条件だったようだ。

広末さんは〝謹慎処分〟を受けている事務所の公式ホームページで正式離婚の発表をした。事務所への不満を漏らしたことで独立という話も出たが、事務所との関係は決定的には壊れていないということになるのだろう。

広末さんの女優としての魅力は、数々の映画会社やドラマ制作会社のスタッフなどが認めるところ。時間が経てば、メディアで観る機会も多くなるだろう。記者としての「勘」が、そう思わせる。

不倫騒動も離婚も、彼女の生き方の魅力になっているのだ。

短期離婚を成立させた広末さんのイメージは、間違いなく上がると思っている。彼女の生き方に、世間の人すべてが反対しているとは思えない。

惚れて、惚れて惚れぬいた彼女の生きざまを見続けたいと思っている人も多いと感じている。鳥羽さんの結論が遅くなればなるほど、広末さんに同情が集まり復帰が早くなるだろうと思うし、不倫で広末さんが鳥羽さんを奪い取ったとしても、世間は許すことになるだろう。

そして、不倫で多くの仕事を投げ打ってしまった鳥羽シェフ。広末さんとのW不倫報道で、私生活も仕事もすべて丸裸にされてしまった。

芸能マスコミの恐ろしさを感じるのが遅すぎたと思うが、それだけ、広末さんは芸能界の大スターだったのだ。楽しすぎた時間を送った鳥羽シェフに残されたのは、平和に暮らしていた妻と子供たち。

仕事を無くしてしまった彼が、どんな判断をするのか。離婚か、海外でのシェフ生活なのだろうか……。

ただ、一つだけ、鳥羽さんの離婚が長引いたら、広末さんの気持ちは、他に流れると思うな。すでに、鳥羽さんへの思いは消えていると言った芸能プロダクション幹部はいるが、決断が早いのも広末さんらしいのかもしれない――。