5大会連続予選落ち…通過しても後半大失速のシブコが「それでも全英女子で優勝する」理由 | FRIDAYデジタル

5大会連続予選落ち…通過しても後半大失速のシブコが「それでも全英女子で優勝する」理由

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渋野日向子(24)の苦境が続いている。今年4月に左手親指を負傷。5月の「ブリヂストンレディス」、6月の「宮里藍サントリーレディス」は痛みをこらえながらテーピングをして参戦するも予選落ち。以降の3大会も振るわず、5大会連続での予選落ちという屈辱を味わった。

エビアン選手権では予選通過。復調の兆しを見せた
エビアン選手権では予選通過。復調の兆しを見せた

思うようなプレーがずっとできていない。本人もそれをわかっていて、ここ最近はグリップの際に親指が中に入らないようにして痛みが出ない形をとっている。通常なら親指の痛みが引くまで休む選手が多いのですが……。渋野選手は逆境の中でも、できることにチャレンジする強さを持っている」(ゴルフツアープロコーチの大西翔太氏)

なかなか結果が出なかったが、7月27~30日に行われた「アムンディ エビアン選手権」で、渋野は久しぶりの予選通過を果たした。さらに、8月3〜6日に行われた「トラストゴルフ スコットランド女子オープン」では後半に大失速して16位に終わったものの、一時は首位に立った。

調子は上向きつつある。ゴルフはメンタルがスコアに直結するスポーツですから、痛みを克服し、好調だった時の感覚やイメージを思い出せればさらにスコアは伸びるでしょう」(ゴルフ解説者の村口史子氏)

8月10日には「全英女子オープン」が開幕する。’19年に優勝し、昨年は3位の好成績を収めるなど、渋野は全英を得意としているが、女王の座に返り咲くことはできるのだろうか。

昨年も直前の5試合は3回予選落ち、1回棄権で、予選を通過できたのは『ショップライトLPGA』だけ。それでも優勝争いに絡み、3位に入ることができたのは、渋野選手自身の勝負強さとゴルフが好きという純粋な気持ちが大きいと思います。

ゴルフは孤独のスポーツですから、自分を信じられないといいスコアは出せない。自分を強く信じる力が、彼女にはあります。渋野さんはいつ会っても常にポジティブなんです。周りの人達全員を明るくする力がある。海外メディアから〝スマイルシンデレラ〟と呼ばれていますが、渋野さんの笑顔には僕自身、凄いパワーを感じています。あれだけ心が安定している選手ですから、大舞台でいい結果を引き寄せられるはずです」(前出・大西氏)

決戦の舞台となる「ウォルトン・ヒースゴルフクラブ」の難コースも、渋野にとっては追い風になる。

風は強いし、フェアウェイもグリーンも硬い。ポットバンカーもある。耐えて、耐えて、奥歯を噛みしめながら4日間を戦い抜かなければならないのが全英。伸ばし合い勝負の全米とはまったく質の異なる大会なんです。

渋野さんはパターとアプローチが強みの選手ですから、その2つでリズムを摑み、ショットが復調すれば、優勝する可能性は充分にある」(同前)

イギリスの地で、再びシブコスマイルが見たい。

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