東山紀之は扱わず…「ジャニー氏性加害問題」で〝降板待ったなし〟の「ジャニーズ報道キャスター」
ジャニーズ事務所がさらなる窮地に追い込まれている――。
創業者のジャニー喜多川氏に端を発した性加害問題で、8月4日、国連「ビジネスと人権」作業部会の専門家のダミオラ・オラウィ氏と、ピチャモン・イェオファントン氏が日本記者クラブで会見を実施。同部会は先月末に来日し、喜多川氏から性被害を受けた当事者や関係者らにヒアリングを行っていた。
ピチャモン氏は
「同社のタレント数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという深く憂慮すべき疑惑が明らかになった」
と指摘。ジャニーズ事務所に対しては、第三者で構成される『再発防止特別チーム』が調査を行っているが
「透明性と正当性に疑念が残っている」
「被害者への対応は不十分だとする報告もある」
とけん制した。作業部会は来年6月に人権理事会に報告書を提出する予定だ。
続いて記者会見を行ったのは、『ジャニーズ性加害問題当事者の会』のメンバー7人。
同会副代表・石丸志門氏は
「人類史上、最悪の性虐待事件」
と形容。二本樹顕理氏も
「人類史に残る史上最凶の性加害」
と評した。喜多川氏はおよそ70年前から性加害を行ってきたとされる。
ジャニーズ側は今月末から来月上旬ごろに会見を開催予定。これは「なにわ男子」がメインパーソナリティーを務める日本テレビ系『24時間テレビ』が8月26日~27日に放送されるのを考慮したためと言われる。
「ただでさえ、今年の24時間テレビのテーマの中に『子どもの未来』が含まれていて、ネットで散々叩かれている。会見を24時間テレビ前に行えば、混乱に拍車をかけることになる」(テレビ局関係者)
水面下では報道番組を中心に〝脱ジャニーズ〟の動きが加速している。
前出のテレビ局関係者は
「これだけの大ごとになると、スポンサーもイメージを気にし始めてくる。中でも報道番組は同様の性加害事件が起きた時に、ジャニーズタレントがキャスターだと間違ったメッセージを送ることにもなりかねない」
と指摘する。
喜多川氏の性加害問題が拡大しつつあった5月、同じく日本テレビ系『news zero』でキャスターを務める『嵐』櫻井翔は画面から消え、代わりに有働由美子が見解を述べたことがあった。
これが大炎上し、櫻井は後日、釈明。こうしたことが今後も起きるとも限らない。
降板有力と見られているのが、テレビ朝日系『サンデーLIVE!!』のメインキャスター・東山紀之だ。東山は事務所の最古参で、内情にも詳しい。にもかかわらず、8月6日放送ではジャニーズ性加害問題を完全スルーした。
「4日に国連の作業部会が会見を行い、メディアで大きく取り上げられたわけですからね。東山さんが喋らないならまだしも、ニュースで全く触れないのはありえません」(スポーツ紙記者)
対照的に『KAT-TUN』中丸雄一がレギュラー出演する日本テレビ系『シューイチ』はトップニュースで伝え、中丸自身も
「ジャニーズ事務所が設置した外部の調査チームがありますけども、これ実質第三者委員会とはいえ100%透明性があるのかって」
と疑問視した上で
「その部分を今回国連が入ることで補完されたらいいなという期待はありますね」
と述べた。前出のスポーツ紙記者は
「中丸さんには称賛の声が寄せられています。一方、喋らなかった東山さんには『もう降板が頭の中にあるのでは?』との声が囁かれています。ジャニーズの〝長兄〟としてケジメをつけるのかもしれません」
と話す。
ジャニーズ事務所はここ数年、所属タレントのキャスター路線を強化してきた。しかし、一連の性加害問題でその計画は頓挫。そればかりか〝総入れ替え〟の危機に直面している――。
PHOTO:原一平(東山)、近藤裕介(櫻井)