<figure id="attachment_326828" aria-describedby="caption-attachment-326828" style="width: 2854px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c2805224"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/43240676a28bf8fd652b87535b4bcf4d.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-326828" class="wp-caption-text">チアコスプレにルーズソックスで『セーラー服と機関銃』を現代風にアレンジ。気分は女優・薬師丸ひろ子！</figcaption></figure>
<h2>中学２年の時に聴いたチェッカーズのレコード</h2>
<p>最近、ＳＮＳ上で『＃ネオ昭和』というハッシュタグの投稿が話題だ。ネオ昭和という言葉の生みの親であり、昭和カルチャーを発信し続ける人気インフルエンサーの阪田マリン（22）に話を聞いた。</p>
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<p><span class="strongInContent">「新しいを意味する『ネオ』と昭和を足して『新しい昭和文化』という意味で、昭和と今の時代のものを融合した形を『ネオ昭和』と名付けました。<br>
</span></p>
<p><span class="strongInContent">私は以前から、昭和カルチャーが大好きで、昭和風の女の子を真似した写真を投稿してきました。例えば、バブルスーツを着ているけど、今っぽい髪型にしてみるとか、昔のＣＡのような衣装だけど、流行りのメイクをしてみるとか。すべて当時の真似をした姿で撮るのではなく、一部分にイマドキの要素を取り入れています」</span></p>
<p>昭和に全振りした写真ではなく、ネオ昭和としての投稿をするようになったのは、あるきっかけからだという。</p>
<p><span class="strongInContent">「当初は、ただただ昭和を真似した姿で投稿をしていました。それを見ていただいた方々の多くは、懐かしさを感じてくれた昭和を知る世代でしたね。それは本当にありがたいことでしたが、裏を返せば、私のような若い世代には届いていないということに気づきました。そこから若い人も昭和世代も楽しめるような、昭和カルチャーを発信していきたいという考えになったのです。今の子も共感できる要素を一部取り入れるようにし、『ネオ昭和』という言葉を加えて投稿してみました。そうしたらリツイートをしてくれたり、真似してくれる人も出てきたり、予想以上の反響がありました」</span></p>
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<p>２０００年生まれの阪田は一体どのようにして昭和に魅了されていったのか。</p>
<p><span class="strongInContent">「好きになったのは、中学２年の時ですね。きっかけは、祖母の家で見つけた『チェッカーズ』のレコードを聴いたことです。ふとレコードの針を落としてみると、懐かしさを感じる心地よい音色と歌声に、時間を忘れるほど引き込まれていました。<br>
</span></p>
<p><span class="strongInContent">チェッカーズは学生目線の歌詞が多く、当時の自分に刺さりまくって、何度もリピートして聴いていたのを覚えています。長い前髪をチョロって垂らした藤井フミヤさんの髪型が、今まで見たことない斬新さでした。魅力的に感じ、一気に昭和というものに興味を持ちました。’70〜’80年代の音楽にハマると同時に角川映画をたくさん観ました。こんな服を着て、こんな雑貨があって、と昭和カルチャーの情報を集めるようになったのです」</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="通学カバンには矢沢永吉のステッカー"></div>
<h2>通学カバンには矢沢永吉のステッカー</h2>
<p>しかし、その頃の阪田は、興味があるものが周りと違うことが恥ずかしいと思い、家族以外には昭和好きを隠していた。転機が訪れたのは、高校入学だった。</p>
<p><span class="strongInContent">「高校は、中学時代の友達がほぼいない学校でした。高校デビューみたいになってしまうのですけど、最初からバーンと行こうって思い、昭和キャラ全開で登校しました。通学カバンに矢沢永吉さんのステッカーを貼り、制服のスカートを縫い合わせてスケバンのロングスカートにして、髪型はソバージュでしたね。<br>
</span></p>
<p><span class="strongInContent">意外にも、周りの友人は、面白がってくれたんです。そこからは何も隠すことなく、高校３年間を等身大の自分で過ごすことができました。ただ、みんなはスカートを短くして怒られていたのに、唯一長くして怒られ続けていました（笑）」</span></p>
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<p>昭和にどっぷり浸かった阪田の自宅の部屋は、貴重な昭和のお宝グッズで溢れかえっている。ミラーボールやピンク電話を自ら購入することもあれば、年配の人に譲ってもらうこともある。</p>
<p><span class="strongInContent">「令和と昭和を比べた時に、テクノロジーの発達もあって令和の方が良くなったことが多いと思うのですけど、便利になりすぎて何か大切なものが失われているのかなと。今は音楽もスマホで何百万もの曲をすぐに聴くことができます。昔は、テレビの前にテープレコーダーを置き、歌番組を録音して何度も聞いていたそうです。だからこそ、その曲に対しての思い入れは全然違ったんじゃないかなと思います。不便な中でも面白さを見つけようと考えることが、昭和の魅力的なところですね」</span></p>
<p>『ネオ昭和』を発信し続ける一方、昭和歌謡好きシンガーの吉田カレン（20）と今年４月にデュオを結成し、目標でもあった歌手デビューも果たした。阪田の活躍が石原裕次郎やＴＵＢＥなどの作詞作曲を務めた有名音楽プロデューサー・長戸大幸(ながとだいこう)の目に留まったのだ。</p>
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<p><span class="strongInContent">「昭和のアイドルに憧れがあったので、昭和歌謡風の曲ができた時は感激しました。若い世代からしたら昭和って経験したことがなく、分からない未知の世界です。だから、古いものではなく、むしろ新しい。それでいながら、どこか心の奥がジーンと温かく感じるところに惹かれる人が多いのではないかと思います」</span></p>
<p>昭和カルチャーは、昭和に愛情を注ぎ続ける阪田によって、新たな変化を遂げ、次の世代に継承されていた。</p>
<figure id="attachment_326829" aria-describedby="caption-attachment-326829" style="width: 1423px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a3ae5948"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/178206a5009aede71da3e0b476e7f68c.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-326829" class="wp-caption-text">胸元がハート形に切り取られたワンピース。クリーム色のタイルが趣のある、祖母の家のお風呂場でパシャリ</figcaption></figure>
<figure id="attachment_326830" aria-describedby="caption-attachment-326830" style="width: 1413px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="17581bb0"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/8849c49843c425ab4e08f808a88b7433.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-326830" class="wp-caption-text">昭和中期から大阪にあるディープな映画館『新世界国際地下劇場』は、タイムスリップした気分を味わえる（写真：ウィリアム・セナ）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_326831" aria-describedby="caption-attachment-326831" style="width: 736px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a0395052"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/770c3925799e4386daa95cdb5b9f3c7d.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-326831" class="wp-caption-text">オシャレ度高めで魅力的！　’80年代に一大ブームを巻き起こしたソバージュヘア。落としたい男性がいたらこの髪型で決まり！</figcaption></figure>
<figure id="attachment_326832" aria-describedby="caption-attachment-326832" style="width: 727px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="199ce61c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/c722870929c92f243783ad07acd14346.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-326832" class="wp-caption-text">昭和に囲まれた阪田の部屋。手に持っているのは、一番のお気に入りのグッズであるピンク電話。壁には、近藤真彦や山口百恵のレコードも</figcaption></figure>
<figure id="attachment_326833" aria-describedby="caption-attachment-326833" style="width: 1400px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="3c443095"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/f75b9a1a65460b099c318b21c617899f.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-326833" class="wp-caption-text">昔のCAを真似した水色の衣装に満面の笑みのマリンさん。後ろには、昭和のシンボル・東京タワー</figcaption></figure>
<figure id="attachment_326834" aria-describedby="caption-attachment-326834" style="width: 1393px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="6ad0dab3"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/ab38fb546b54d34711e174eedc1365d7.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-326834" class="wp-caption-text">暑い夏に豚の蚊取り線香を焚き、日向でホッと一息。太いカチューシャで昭和の大人感を演出</figcaption></figure>
<p><a href="#" data-ident_hash="58f552e3"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/08/cd56d655218e18ce1489fc57e0def206.jpg" alt=""></a></p>
<figure></figure>
<p>阪田マリン<br>
大阪府出身。SNSの総フォロワー数20万人超を誇る、昭和と現代の文化を織り交ぜた『ネオ昭和』の第一人者。’23年５月にメインパーソナリティを務めるラジオ番組『阪田マリンのヒットナイトスタジオ』（MBSラジオ）が放送された</p>
<p>『FRIDAY』2023年8月18・25日号より</p>


「どこか懐かしく、でも新鮮」なエモいビジュアル「＃ネオ昭和」の生みの親、阪田マリン。昭和カルチャーを発信し世界を席巻中の人気インフルエンサーだ！昭和に魅了された阪田マリンの魅力にせまる！

昭和と現在を融合した独特の世界観を築くインフルエンサー・阪田マリン「ネオ昭和」に夢中！

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