右肘靭帯断裂も…活躍の場所は打者だけじゃない!大谷翔平「二刀流だからできる」驚異の盗塁術 | FRIDAYデジタル

右肘靭帯断裂も…活躍の場所は打者だけじゃない!大谷翔平「二刀流だからできる」驚異の盗塁術

ア・リーグ本塁打キング独走の裏でスチールも量産 走ってもスゴイんです!

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’21年には平均の一塁到達速度がメジャー最速を記録したこともある。この男に弱点はないのだろうか……
’21年には平均の一塁到達速度がメジャー最速を記録したこともある。この男に弱点はないのだろうか……

8月14日に行われたアストロズ戦で9試合ぶりとなる41号ホームランを放ったエンゼルスの大谷翔平(29)は、試合終了間際の9回にも球場を沸かせた。

リーグ最多となる今季75個目の四球で出塁すると、アストロズのリリーフ投手、ラファエル・モンテロ(32)のモーションを盗み、二塁へスタート。’18年までエンゼルスで大谷の女房役を務めた強肩捕手のマーティン・マルドナード(37)が刺しにかかったものの、大谷は悠々とベースを陥れ、送球がセンター方向へ逸れたのを確認すると、三塁へ到達したのだ。

大谷が記録した盗塁はこれで今季17個目。’21年に記録したシーズン26盗塁を上回ることも可能なハイペースでスチールを重ねている。

「身長193㎝、体重は100㎏超えの巨躯でこれほどの盗塁数を記録すること自体が驚異的ですが、さらに驚くべきはその精度です。現時点で21回チャレンジし失敗はわずか4、成功率は81%となっています。イチロー氏(49)のMLBでの通算成功率も約81%。単純比較はできませんが、大谷が盗塁巧者であることに間違いはありません」(スポーツ紙デスク)

NPBで盗塁王のタイトルを獲得した経験を持つ野球解説者の高木豊氏は、「大谷が二刀流の選手だからこそ、盗塁の成功率も上がっている」と分析する。

「投手として活躍し、豪快な本塁打を放つ姿が印象的で、相手バッテリーに警戒されづらい。他の俊足の選手に比べ、隙が生まれやすいんです。逆に隙のないときは無理に走らない。この『見極め力』が盗塁の精度につながっています。

スタートを切るタイミングも素晴らしい。投手心理を誰よりもよくわかっている大谷のことですから、マウンド上の相手投手を見れば牽制が来るか、ホームに投げるかを察しやすいのでしょう。スタートを切ってからすぐにトップスピードに乗ることができるのは、160㎞/hを投げるために鍛えてきた身体が生み出す爆発的な瞬発力があってこそです」

50本塁打&15勝という大偉業達成が期待される中、盗塁による大谷の怪我を心配する声も聞こえてくる。

「大谷は学生時代から目の前の試合、ワンプレーに集中してきた選手。先発ローテーションを守っているので多少は体力温存を考えているかもしれませんが、怪我を怖がって『走れるのに走らない』ようなことはしないでしょうね。なかなかチームの調子が上がらずに勝ちきれない中で、むしろ盗塁が大谷のストレス解消になっているかもしれません」(同前)

最強打者の宿命か、歩かされることが多い大谷。溜まったファンの鬱憤を、投げて、打って、走って晴らしてほしい。

走っている最中やベース到達後に頬を膨らませる場面が多い。呼吸にも俊足の秘密がありそうだ
走っている最中やベース到達後に頬を膨らませる場面が多い。呼吸にも俊足の秘密がありそうだ

『FRIDAY』2023年9月1日号より

 

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