ジャニー喜多川氏「性加害問題」ウラで…マイケル・ジャクソン「少年に対する性的虐待裁判」が再審決定 | FRIDAYデジタル

ジャニー喜多川氏「性加害問題」ウラで…マイケル・ジャクソン「少年に対する性的虐待裁判」が再審決定

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‘09年に亡くなったマイケル・ジャクソンだが、元少年たちに対する虐待の裁判が行われることに……
‘09年に亡くなったマイケル・ジャクソンだが、元少年たちに対する虐待の裁判が行われることに……

‘09年に亡くなったマイケル・ジャクソン(享年50)の元少年に対する性的虐待疑惑をめぐる裁判は第1審で原告側が敗訴していたが、控訴裁判所が差し戻しを命じる判決を下した。

マイケルの会社を訴えた2人の原告が再び法廷に立つことになり、第2ラウンドの行方が注目されている。米TMZが報じた。

米カリフォルニア州控訴裁判所は8月18日(現地時間)、〝キング・オブ・ポップ〟マイケルのプロダクション会社に対する2つの裁判の差し戻しを決定したという。原告はジェームズ・セーフチャック氏とウェイド・ロブソン氏で、2人とも子供のころに長年にわたってマイケルから性的虐待を受けたと主張し、マイケルの会社のMJJプロダクションに損害賠償などを求めている。

「第1審のロサンゼルス郡高等裁判所は‘21年に、会社にはマイケルをコントロールする能力がないため、セーフチャック氏、ロブソン氏、または他の誰かをマイケルの性加害から守る法的義務はないとして2人の訴えを棄却していました。

しかし、控訴裁判所は異なる見解を示し、セーフチャック氏とロブソン氏の裁判を差し戻す判決を下したのです」(女性誌記者)

オーストラリアからやってきたちびっこダンサーだったロブソン氏は7歳から14歳の間に、カリフォルニア州サンタバーバラ郡のマイケルの遊園地付きの夢の邸宅ネバーランド・ランチでマイケルから性的虐待を受けたとしている。

一方のセーフチャック氏は、マイケルが出演したペプシコーラのCMの撮影が行われたセットでマイケルと出会ったときはまだ10歳で、マイケルからの性被害を主張している。

2人とも、マイケルンとの関係は何年も続いたと語っている。遠出したこともあれば、ネバーランドで長期間滞在したこともあったという。

2人は‘19年に公開されたマイケルの性的虐待疑惑などを追跡した、合計4時間2部構成のHBOのドキュメント映画『リービング・ネバーランド』(原題:Leaving Neverland)に出演して、マイケルの性的虐待疑惑を告発。マイケルの会社が自分たちを守ることができなかったと主張した。

ドキュメントは大きな反響を呼び、これを受けて、ニュージーランドなどのラジオ局がマイケルの楽曲の放送を中止するなど波紋を呼んだ。

2人は当時、米テレビ司会者オプラ・ウィンフリーとのインタビューで、

「当時は性的なことをされても虐待だとは全く分からなかった。マイケルに会う前からスターのイメージが固まっていたからだ」

などと話していた。

これに対しマイケルの関係者は

「ドキュメンタリーや2人の元ちいさな友人は名声と富が欲しいだけ」

と疑惑を否定。HBOを相手取って1億ドル(約145億円)の損害倍賞を請求する訴訟を起こしていた。

マイケルの少年に対する性的虐待際虐待といえば‘93年、ジョーダン・チャンドラーさんが性的虐被害を受けたとして訴訟を起こし、7年にわたって裁判が続き、マイケル側が40億円ともいわれる巨額の和解金を支払い和解した。さらに‘03年には別の男性に対する性的虐待疑惑で今度は逮捕され、裁判が世界的に注目されたが、‘05年6月、無罪の評決が言い渡された。

セーフチャック氏とロブソン氏による訴訟では第1審は敗訴したが、今回再審理が決まったことで、マイケルの少年に対する性加害疑惑とマイケルの会社に対する責任問題が再び法廷で争われることになった。

日本ではジャニーズ事務所創業者で、‘19年に亡くなったジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題が表面化している。日米ともにエンターテイメント界に君臨した2人の〝巨人〟が、どのように断じられるのか注目される――。

  • 阪本 良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長)

    Webマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員

  • PHOTOロイター/アフロ

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