「甲子園優勝」の慶応〝大応援団〟で見せつけられた最強組織「三田会」スゴさにアンチ増殖中 | FRIDAYデジタル

「甲子園優勝」の慶応〝大応援団〟で見せつけられた最強組織「三田会」スゴさにアンチ増殖中

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夏の甲子園優勝インタビューで笑顔を見せる慶応の大村昊澄主将(左)と丸田湊斗選手。敵を圧倒する慶応の応援が印象的だった
夏の甲子園優勝インタビューで笑顔を見せる慶応の大村昊澄主将(左)と丸田湊斗選手。敵を圧倒する慶応の応援が印象的だった

『第105回全国高校野球選手権大会』で慶応(神奈川)が昨年覇者の仙台育英(宮城)を8対2で下し、107年ぶり2度目の日本一に輝いた。

大きな話題となったのは、慶応の大応援団。三塁側アルプスには在校生やOBらが大挙詰めかけ、慶応の応援歌「若き血」を熱唱。仙台育英選手のかけ声が通らないほどの大音量はSNSでも

《応援含めて勝負事》
《これくらい盛り上がった方が面白い》
《ちょっと下品》
《マナー守れ》

など賛否両論が沸き起こった。

肌感覚では7:3、8:2で慶応の大応援団が球場をジャック。なぜここまで〝差〟が生まれたのか?

球場を訪れた慶応義塾高等学校の阿久澤武史校長は

「監督と選手が日本一になると公言してきて、その言葉が形になったので感慨深いです」

と話した上で

「愛校心が強いので、自然と応援するために集まって来てくれたんだと思います。アルプスが〝大同窓会〟のよう。迫力や人の集まりは日本一の応援だと感じました」

と話した。

同窓会――。

この言葉のウラには日本最大の卒業生組織「慶應三田会」の存在がある。慶應義塾大学の卒業生は、自動的に「三田会」に入会する。

「慶應連合三田会」を〝総本山〟として、年度ごとの卒業生全員で構成される「年度三田会」や、勤めている企業ごとに組織される「勤務先別三田会」、自治体など地域ごとにある「地域三田会」。このほか海外にも70以上の組織があるという。三田会全体の会員総数はなんと29万人に達する。

慶応三田会の30代男性は

「学生の数なら日本大学ですが、同窓会組織なら『三田会』が圧倒的でしょう。規模もさることながら、結びつきも強く、就職先の業界でもいろいろと恩恵はありますね」

と語る。

例えば『公認会計士三田会』は、大学別公認会計士試験合格ランキングで1位を独走している。また、年に1回行われる〝お祭りイベント〟『慶應連合三田会大会』では豪華賞品が当たるくじ引きや、著名OB・OGによるライブなどもあり、慶応キャンパスは2万人を超す人であふれ返るという。

「学閥で双璧をなすのは、やっぱり早稲田大学。三田会の塾生の中には、社会人になっても『早稲田には負けたくない』って人は多いですね」(前出・男性)

そんな史上最強の同窓会組織が、母校の107年ぶり甲子園決勝と聞いて、血がたぎらないわけがない。別の三田会メンバーによると

「もう狂喜乱舞ですよね。三田会のグループLINEでは『みんなで甲子園に行きましょう』みたいな呼びかけがありました。会社を休んで駆け付けた人がほとんどじゃないかな。107年ぶりですからね。仕事よりも優先されるのはわかりますよ」

と語る。

甲子園のあの大応援団は『三田会』の組織力をそのまま反映したものと考えていい。しかも優勝まで果たしたのだから、大満足の1日になったのではないか。

一方で、実際にプレーしている球児に非はないものの、巨大組織がうしろに控えていることでアンチも一気に増殖した感がある。あれだけ強かった仙台育英が序盤で大量点差をつけられたのは〝飲まれたから〟と見る向きも多い。

「試合後、仙台育英の須江航監督は『応援に飲まれたわけではない』と話していましたが、球場の雰囲気が異様だったのは間違いありません。正直、仙台育英の選手は気の毒でしたね」(スポーツ紙記者)

ネット上でも

《ブランド力の差》
《もう慶応は無理》
《あの応援はドン引きした》

といった声が寄せられている。

改めてスポーツにおいて声援がいかに重要か認識させられる結末となった。

  • PHOTO共同

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