草彅剛、アンミカ、フワちゃんが似すぎて怖い…美術家・杉浦由梨の「洗顔ものまね」アート作品集
これぞアート!これぞ芸術!…と言っていいのか正直微妙だが、タイトルと泡まみれになった顔写真を照らし合わせた途端に、ブハッと吹き出してしまいそうな作品を作り続けているアーティストがいる。
美術家で「洗顔ものまね」アーティストの杉浦由梨氏(34)だ。
「洗顔をしている時に、鏡に映った自分の顔がつり目だったりする時もあれば、垂れ目だったりする時とかもあって面白いなって、最初はその洗顔をした顔写真だけ撮ってたんですけど、私のことを知らない人にも、その泡の形の変化を楽しんでいただく方法って何かないかなって考えたら、著名人の方のお顔を作ることが頭に浮かんだんです」
そこで、初めて作った顔が草彅剛だったという。
「友達に草彅さんの大ファンの子がいて、その子に笑ってもらおうと思ったのと、草彅さんの骨格がすごく陰影が付きやすくて、作れるかなって思いました」
‘18年6月に自身のインスタグラムに投稿。そこからアンミカやフワちゃん、出川哲郎など著名人をモデルに投稿し、瞬く間に評判になり、’20年3月にX(旧ツイッター)アカウントでも投稿を行ったところ、50万いいねを獲得するなど大きな話題を呼んだ。今では、バラエティ番組で出演者の顔の制作を依頼されたり、人気ユーチューバー「フィッシャーズ」の動画などで紹介もされている。
アート作品としてのスタートは’15年、25歳の時。講談社の新人賞「第35回MANGA OPEN」で応募した読み切り漫画『僕の変な彼女』が、東村アキコ賞と編集部のダブル受賞を果たし、ネット上で話題に。イラストレーターや芸術家としても活躍し、木造の大きな平仮名オブジェの上で24時間生活を送る映像作品なども手掛けている。
「ひらがなの上で生活するというのも、仕事中に資料を眺めていたときに、『ひらがなの上で生活したら楽しそうだな〜』ってふと思って…。『も』と『く』と『に』の大きなオブジェを作って、その上で24時間生活する様子を映像作品にしました」
正直、現代アートの中には凡人には理解が難しいものもあるが、杉浦氏は、
「人は無意識、無自覚的にアート作品を作っている」
と、考えている。
「何かを作ろうとしていなくても、洗顔であれば無意識的にいつも顔を変えているみたいな面白さがあって、行為自体は毎日同じでも、毎回違うものができているというのがおかしい、楽しいと感じる部分なので、そういうことが伝わればいいかなと思っています」
それにしても、モデルにされた芸能人には失礼かもしれないが…実によく似ている。
「その方の顔の造形や陰影などをしっかり観察して、人の鑑賞に耐えうるところまで練習して、これならいけるぞってところまで作り込んでいるんです。実はそう簡単ではないんです。現在、150人分の作品がありますが、洗顔は毎日行う行為なので、目標としては365人です。それだけ揃ったら一つの作品としてまとめられるかな…とは、ふんわり思っています」
百聞は一見にしかず!杉浦氏の渾身(?)の作品を観て、しっかり笑っていただきたい。
草彅剛(49)

アンミカ(51)

ふわちゃん(年齢非公表)

出川哲朗(59)

有吉弘行(49)

千原ジュニア(49)

マツコ・デラックス(50)

「空気階段」鈴木もぐら(左・36)水川かたまり(右・33)

