【ラグビーW杯開幕記念】日本代表スクラムハーフ 齋藤直人 身長165㎝の小兵が描く「どデカい夢」
「僕はもっと上に行きたい」
名門・早大ラグビー部元主将が初選出にして″攻撃の心臓″になる!
![必死の形相でトレーニングに臨む齋藤。パワーが増し、タックルも武器となった。8月末で26歳に](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2023/09/51cce0c46cc8b0887cf27343c8c1b9a1.jpg)
日本代表の登録選手33名の中でもっとも小さい身長165㎝ながら、長短のパスで″攻撃の心臓″を担うのがSH齋藤直人(26)だ。W杯前回大会でも大学生で唯一、代表候補に入っていた若手のホープである。
齋藤は早稲田大学の主将としてチームを11年ぶりの大学日本一に導き、卒業後の’20年、名門・サントリーに入社した。
終業後に練習する社員選手として入団したものの「一流選手と差がついてしまう」と1年でプロに転向。「(趣味を持つのもいいかと)いろいろ試してみたがしっくりこなかった」と休日も試合を観て過ごすほどの“ラグビーの虫”は、’21年6月にデビューを飾ると、その後は日本代表に完全に定着した。
齋藤は7月にある決断をする。サッカー日本代表の三笘薫(26)や卓球・平野美宇(23)など、世界で活躍する選手が数多く所属するマネジメント事務所とエージェント・マネジメント契約を結んだ。決断の理由についてこう明かす。
「頑張れば結果がついてくるし、選手としてステップアップしていくために必要なことだと考えました」
齋藤はサントリー入団2年目の’21年、オールブラックス(ニュージーランド代表)のスターでスタンドオフをつとめるボーデン・バレット(32)とハーフ団でコンビを組んだ。世界を知るバレットから「欧州ではSHがプレースキックを蹴ることも多いし、上のレベルに行けば行くほど武器は多いほうがいい」と助言され、大学時代にやっていたプレースキックの練習を再開。W杯での不測の事態も想定し、7月の日本代表合宿でもプレースキックの練習を繰り返していた。
「実は前回のW杯は本気で目指せていなかったのですが、この4年はずっと本気でした。フランスではまず、チームの結果に貢献したいです。今までやってきたことに対する自信をもってプレーしたい。若手が頑張れば、チームに勢いを与えられるんじゃないかなと思います」
初のW杯に挑む齋藤。桜の9番として躍動した先に、念願の世界が待っている。
![長短のパスで攻撃を操る。「考えすぎず、今までの練習でやってきたことを信じてプレーしたい」と明かす](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2023/09/7704f366ffc98cca3c8e98069fa70c2d.jpg)
![本誌未掲載カット 『日本代表スクラムハーフ 齋藤直人 身長165㎝の小兵が描く「どデカい夢」』](https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/c_scale,dpr_2,f_auto,t_article_image,w_664/wpmedia/2023/09/acf871347f22f0b4e2cd8e008ee48d61.jpg)
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- PHOTO:長尾亜紀
- 取材・文:斉藤健仁(スポーツライター)
スポーツライター